中央区役所だより 第364号(令和4年6月5日) 2ページ
最終更新日:2022年6月5日
連載 にいがた2km(二キロ)(全3回)
にいがた2km(二キロ)のキーワードで進めている本市のまちづくり。都心エリアの目指す姿として、緑あふれ、人・モノ・情報が行き交う活力あるまちを描いています。この視点から3回にわたって、具体的に中央区の魅力を考えていきます。
第1回は、市民や観光客の回遊性に焦点をあて、都心エリアの西堀通で15年間帽子屋を経営する飯田佳寛さんに話を聞きました。
問い合わせ 地域課(電話:025-223-7035)
第1回 帽子屋matto mento(マット メント)
代表 飯田佳寛さん
ミニプロフィール
- 埼玉県出身、2児の父
- 都内から仕事の都合で新潟へやって来ました。
- 日本の帽子メーカーに対する世界的評価が高くなったため、将来性があると思い専門店を開きました。
飯田さんからみた昔(1990年代)の古町エリア
個性あふれる店舗が多く、まるでディズニーランドのようにお客さんが店をめがけて訪れるほど活気にあふれたまちでした。ここなら何でも品物がそろい、1日中楽しく過ごすことができました。
また、お客さんから「これから万代に行く」、「さっき万代にいってきた」と話しがあるほど、万代エリアと古町エリアとで人の回遊がありました。
さらに、互いの店が客として利用し合い、宣伝するなど交流をしていました。ここは商業地として一体感がありました。
現在
徐々に店舗が減り三越も撤退しました。それでも、医療機関や銀行のほか、昔からある店を利用するお客さんがいるので、古町エリアというまちの将来に期待を持っています。
飯田さんの考える将来像 人通りのあるまち
私は多くの人の目に留まるよう通り沿いに店を構えているので、公共交通機関が便利になると、まちがもっと魅力的になると思います。公共交通機関から降りてショーウインドーを横目に歩いたら、まちがきらきらと明るく見えて、さらに出かけるのが楽しくなりませんか。この帽子屋は新潟駅からだいたい半径2キロメートルにあります。地域の人やSNSを見て訪れた市外の人が、まちににぎわいを運んでくれるよう、地道に営業を続けたいです。
特色ある区づくり事業
活用店舗募集 新潟漆器
新潟漆器を利用したい店舗などを募集します。既存商品の中から各店舗の雰囲気に合った漆器を選べます。この機会に活用ください。
問い合わせ 地域課産業文化振興室(電話:025-223-7054)
応募について
応募資格 市内で飲食業、販売業(和菓子、日本酒など)を営む店舗など
※中央区以外の店舗も対象
内容 新潟漆器の有料貸し出し
※9月リース開始予定。6か月間の貸し出しで、5,000円のリース料負担あり。指定7商品から選択。
申請方法 所定の申込書に必要事項を記載し、地域課産業文化振興室へ
※詳しい要項は同課で配布しています。
申請期限 6月17日(金曜)まで
写真(1)中央の丸皿:紅石塗(べにいしぬり)、左下の箸:若竹塗
写真(2)左:緑青塗(ろくしょうぬり)
写真(3)朧銀塗(おぼろぎんぬり)
写真(4)朧銀塗 ※貸し出し対象外
コラム 新潟漆器とは?
みなとまちとして繁栄した新潟には、各地の人・モノ・情報が集まりました。漆器もその一つで、江戸時代初期に秋田の「春慶塗(しゅんけいぬり)」から伝来したと考えられています。その後、全国的に珍しい「変塗(かわりぬり)」の技法を多く生み出し、平成15年には経済産業大臣指定伝統的工芸品となりました。
身近な漆器
- 古町ルフルの入り口壁面やJR新潟駅構内のベンチなどでは、お洒落なインテリアとして気軽に目にすることができます。
- 個人で使いたい場合は、新潟漆器利用促進実行委員会委員長の新潟漆器製造株式会社のホームページより確認してください。
古町ルフル入り口
はじめて、しもまち。 アートベンチがお目見えしました
クリエイターの皆さんと共にしもまちの魅力を発信する「はじめて、しもまち。」プロジェクト。
このたび、アートベンチが新たにしもまち地域に設置されました。ベンチは家具職人であるtwigの畑山駿(はたやま すぐる)さんの作品です。設置されている場所は、しもまち地域の人気店、みなと街ベーカリー(中央区赤坂町2)です。のんびり座って、ゆっくり流れるしもまち時間を楽しむことができますよ。
問い合わせ 地域課(電話:025-223-7023)
【場所を提供したみなと街ベーカリー 高井淳志(たかい じゅんじ)さん】
ベンチにあるイラストに気づいた子どもたちから、かわいいと反響をもらっています。店の外観が木を基調としているので、ベンチが馴染んでいることも好印象につながっていると思います。
しもまちは、みなとぴあや早川堀通りなど、写真映えや絵になる素敵な場所です。今後もいろんな人に遊びに来て欲しいので、「はじめて、しもまち。」の活動を通じて一緒に地域の魅力を発信していけるといいです。