中央区役所だより 第373号(令和4年10月16日) 1ページ
最終更新日:2022年10月16日
鳥屋野逆 ダケの不思議にせまる!
鳥屋野エリアの住宅街にひっそりとある竹林。そこには不思議な竹と歴史があります。今年、国の天然記念物に指定されてから100周年の逆ダケの藪の不思議を探ってみませんか?
逆 ダケってなに? 鳥屋野逆ダケの藪
逆ダケとは、ハチクという種類の竹の枝が下向きに屈曲し、垂れ下がった状態に変異したものです。2008年の調査では、この竹藪で約780本の逆ダケが観測されました。
逆ダケは鳥屋野地区の住宅街の一画に群生しており、住民からも親しまれています。地元では国の天然記念物指定100周年を記念し、鳥屋野小学校で講演会や小学生による発表会を開催する予定です。
鋭角型の逆ダケ
変異の形もさまざま! どんな形の竹があるのか探ってみよう
逆ダケといってもすべて同じ形に変異しているわけではありません。さまざまな形に曲がる竹を探しに行ってみるのも楽しいかも♪
湾曲型
枝が先の方で水平より下に垂れ下がっているもの
鋭角型
枝が最初の節(枝の根元)で曲がり、枝全体が垂れ下がっているもの
キクキク型
枝の根元から鋭角に曲がるか、節と節の間で曲がらず枝の節のところで曲がるのが目立つもの
気になる逆ダケを見に行ってみよう!
公開時間 午前9時から午後6時(4月から9月)、午前9時から午後4時(10月から3月)
公開期間 1月4日から12月27日
所在地 竹藪:鳥屋野1-30
駐車場:鳥屋野3-2
問い合わせ 歴史文化課(電話:025-226-2575)
越後七不思議の一つ 鳥屋野逆ダケの伝説
親鸞聖人の
※1 弟子の中で、特にすぐれたもの
逆ダケを拝む人々『二十四輩順拝図会』[享和3(1803)年]より
120年に一度! 竹の開花にご注目
竹の花を見たことはありますか。実は竹も花を咲かせます。
竹の一種である「ハチク」の開花は120年に一度だけともいわれるとても珍しい現象で、この竹藪では2019年5月に初めて確認され、年々範囲が広がっています。花の見頃は春頃です。もしかしたら、来年も開花するハチクがあるかもしれません。120年に一度の貴重な現象を見に行ってみませんか。
逆ダケを長年見つめて
逆ダケは、鳥屋野1丁目自治会による「愛護の会」が日常の維持管理を行っています。今回、愛護の会の方に話を聞きました。
日ごろ管理する上での苦労
ムクドリやサギなどの害鳥対策は大変ですね。ムクドリの騒音対策は市の方でやっていただいています。サギ対策は、サギが竹藪に降り立つタイミングを見て竹を揺するという古典的な方法ですが、地道に続けているおかげで害鳥被害は減ってきています。
うれしい出会い
ある夫婦が竹藪を訪れた時、ここを知ったきっかけを尋ねたら「高校生の息子がここに来たみたいで『とてもいい場所だったよ』と教えてもらいました」と答えていました。若い人にも竹藪の良さが伝わって、その両親の来るきっかけにもなったことが本当にうれしかったですね。
逆ダケ100周年記念 まち歩き 「鳥屋野の伝説と逆ダケを訪ねる」開催決定!
まち歩きの達人・新潟シティガイドが、逆ダケの伝説とその周辺地域の歴史を案内します。
日時:11月12日(土曜) 午前10時から正午
定員:20人(応募多数の場合は抽選)
参加費:500円
申し込み:10月28日(金曜)までに、はがきまたはメールに参加者全員の氏名(フリガナ)、電話番号、住所、生年月日、性別を記入し、〒951-8553(住所不要)中央区地域課(メール[email protected])へ
※車を使用する場合は、鳥屋野逆ダケの藪駐車場を利用してください。
集合場所 | 解散場所 | 主な立ち寄りポイント |
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鳥屋野小学校 | 愛宕公園(愛宕1-5) | 鳥屋野神社、西方寺、鳥屋野逆ダケの藪 |