中央区役所だより 第378号(令和5年1月1日) 1ページ
最終更新日:2023年1月1日
由緒ある芸で人々を魅了する 古町芸妓
古町芸妓の発祥は、約200年前の江戸時代といわれています。最盛期である昭和の初めごろには300人以上の古町芸妓が活躍し、全国屈指の花街として京都祇園・東京新橋と並び称されてきました。現在は22人の古町芸妓が、伝統を受け継ぎ艶やかな踊りや演奏でおもてなししています。
愛される芸妓を目指して
古町芸妓の新年は、正月行事や新年会のお座敷からスタート。伝統と魅力を未来につなぐため活躍する2人にインタビューしました。
柳都振興株式会社
長野県出身 入社6年目
地方 の生演奏にも注目
目指したきっかけ
茶道の習い事をしたり着物の専門学校に通ったりと、昔からの日本の文化が好きでした。学生時代にイベントで見た古町芸妓に魅了されて、古町芸妓を目指すようになりました。
新年の抱負
三味線のお稽古に力を入れています。花柳界では生演奏をすることが減ってきていますが、古町芸妓は生の音にこだわっています。
これまでに
柳都振興株式会社
長岡市出身 入社10年目
若い世代も気軽に見にきて
目指したきっかけ
日本舞踊を習っていて日本の踊りに興味を持っていたんです。踊りの基礎は日本舞踊と一緒ですが流派が違い踊り方が異なるので、入社してから苦労しました。他にも、三味線は指を押さえる目印がなかったり、唄は音域が広く節回しや音の切り方が特徴的だったりと、難しいと感じるところが多いですね。
新年の抱負
コロナ禍でお座敷が減ってしまいましたが、その分お稽古に時間を充ててきました。久しぶりにお会いする方に成長を感じていただけるよう、お稽古の成果をお見せできればと思います。
また、若い世代にも興味を持ってもらうため、伝統をしっかり引き継ぎながら新しいことを取り入れていけたらとも考えています。留袖3年目になりますが、石の上にも3年というように気を引き締めて頑張りたいです。
芸妓さんのヒミツ
- 振袖と留袖
振袖 若手の芸妓。
留袖 7年ほど経験を積んだ一人前の芸妓。
振袖は袖が長い着物に華やかなかんざし、留袖は裾が長い「お引きずり」を着用するところが大きな違いです。髪の結い方や衿の色、帯の結び方なども異なります。 - 髪型
かつらと髪飾りを合わせるとその重さはなんと約1.5キログラム!
これを身に着けて華麗な芸を披露します。 - お化粧には流行がある!
おしろいの濃さや眉毛の太さなどは時代によって変化しています。今は太眉が流行りとのこと。
古町芸妓を見に行こう!
「古町芸妓お昼の舞」は、まちみなと情報館で定期的に開催しています。次回は、1月21日(土曜)で事前予約が必要です。詳細は本誌12月18日号、または、ホームページから確認してください。
問い合わせ 地域課産業文化振興室(電話:025-223-7054)
新年のごあいさつ
中央区長 日根 秀康
新年おめでとうございます。
区民の皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年はアルビレックス新潟のJ1昇格・J2優勝に熱く盛り上がった一年でした。古町でも優勝パレードが行われたほか、古町ルフル広場のオープンとイベント開催でまちなかに活気が戻ってきていると実感しています。また、新潟駅のリニューアルなど、新たなにぎわいの芽も育ってきています。
さて本年は、令和5年度から8年間の区のまちづくりの基本となる新たな「区ビジョンまちづくり計画」がスタートします。区の将来像としてお示しする「にぎわう都心、豊かな自然、みなとまち文化が織りなす活気あふれる拠点のまち」の実現に向け、区民の皆さまと協働でまちづくりを進めてまいります。
にいがた
また、子育て支援をはじめとした健康や福祉、防災・防犯などは、安心安全な生活を送るための基礎であるため、引き続き取り組んでいきます。
本年も中央区の魅力に磨きをかけ、安心して暮らしていただけるまちづくりを、皆さまと一緒に進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本年が皆さまにとって健やかに過ごせ、素晴らしい一年となるようまい進してまいります。
今年150周年を迎えた白山公園