江南区役所だより 第366号(令和4年7月3日) 1ページ
最終更新日:2022年7月3日
認知症になっても安心して暮らせるまち江南区
問い合わせ 健康福祉課 高齢介護担当(電話:025-382-4383)
認知症は特別な病気ではなく、誰もがなる可能性のある病気です。
認知症への理解を深め、適切な支援につなげられるよう、江南区の取り組みを紹介します。
認知症を知ろう
認知症とは
いろいろな原因で脳の細胞の働きが低下するために、「物事を記憶したり、判断する能力」や「時間や場所、人などを認知する能力」などが低下し、生活をするうえで支障をきたしている状態です。
認知症の症状
認知症の症状は、大きく2つに分けることができます。認知症の人には、原因となる病気の違いなどにより、程度の違いはありますが、共通して現れる「中核症状」と、現れるかどうかには個人差がある「行動・心理症状」があります。
中核症状
- 今日が何月何日かわからない
- 近所で道に迷う
- 料理ができなくなる
- 考えるスピードが遅くなる など
行動・心理症状
- やる気がなく気分が落ち込む
- 物事に興味・関心がなくなる
- 物を置いた場所を忘れ、盗まれたと思いこむ
- 目的の場所がわからなくなり歩き回ったりすることがある など
認知症の人への接し方
認知症の人への対応の心得は3つの“ない”
驚かせない 急がせない 自尊心を傷つけない
- 驚かせない…後ろから声をかけるのはやめましょう
- 急がせない…相手の言葉に耳を傾けゆっくりと話しましょう
- 自尊心を傷つけない…相手に目線を合わせてやさしい口調でお話ししましょう
相談したい
認知症に関することは、お住まいの地域を担当する地域包括支援センターへお気軽に問い合わせください。
「江南区見守りシール」を知っていますか?
「見守りシール」は、普段から服や持ち物に貼り付けておくことで、認知症のため認知機能が低下し外出先から一人で家に戻れなくなった場合に、発見者( 声をかけてくれた人) が見守りシールを読み取ることでインターネット上の伝言板を通じて家族と連絡が取れるサービスです。
【ご家族】認知症の人へシールを支給しています
登録して衣服などに貼るだけ
見守りシールの交付
健康福祉課11番窓口で交付しています
認知機能の低下により一人で外出し、自宅に戻れなくなる心配のある人で、次のいずれにも該当する人。
- 区内に住所を有し、在宅で生活する人
- 65歳以上の高齢者または40歳以上で初老期認知症などと診断された人
※区役所、地域包括支援センターまたはケアマネージャーにご相談ください
【地域のみなさん】シールを身につけた人を見かけたら…
- ご本人の正面から優しく声をかける※1
- スマートフォンで二次元コードを読み取る
- 表示されたご本人情報を確認
- 可能であれば伝言板に現在地などを入力
※1 後ろからの声かけは禁物です
見守りシールを身に着けた人を見つけたら
スマートフォンで二次元コードを読み取ってください。
認知症の人への声かけのポイントは
最も大切なことは「まず、誰かがお声がけをして、足を止めていただき、安全を確保することです。
- しっかりと顔を見ながら、「一人」が声かけをする
- 全身の状況に目を配り、けがなどがないかどうかを確認する
- 質問をいくつもしない
- 「一人」で対応が難しいときは周りの人に協力をお願いする
見守りシールを身に着けていたために、安全に家に帰り着いた事例をご紹介します
※同じ仕組みを導入している他自治体での事例です。
事例1
見守りシールが発見のきっかけに
同じ場所を行ったり来たりしている高齢の女性を発見。「見守りシール」については知らなかったが、「見守りシール」に気づき、二次元コードがあったので、自身のスマートフォンで読み取った。その女性の状況がわかり、家族とも連絡が取れ、すぐに迎えに来てもらえた。
事例2
警察への周知で、早期解決
警察署に保護された人に「見守りシール」がついており、警察署員がスマートフォンで読み取り、保護された人の家族と連絡が取れたことで早期に身元が判明し、無事にお迎えとなった。
見守り隊メールの登録お願いします
不審者情報、はいかいシルバーSOS 情報、その他のおしらせ情報を健康福祉課から区民向けにメール配信するサービスです。事前にメールの登録が必要です。
- 下の二次元コードを読み取り、空メールを送信
- URL付きのメールが届く
- URLにアクセスすると登録フォームが開きます