災害時の車中泊避難について
最終更新日:2025年2月25日
車中泊避難とは
災害時には、大雨による自宅の浸水や、地震発生時における家屋の倒壊などによって自宅で避難生活を行うことができない状況になる可能性があります。発災後の避難生活先として、在宅避難、親戚や知人宅への避難、避難所等への避難がありますが、その他に「車中泊避難」という方法があります。車中泊避難とはその名の通り、避難生活を車内で行うことです。
過去の災害では、余震への不安、プライバシーの確保や乳幼児等との避難から車中泊避難を選択する人が増えていますが、車中泊避難は、同じ姿勢をとり続けることによるエコノミークラス症候群の危険性が指摘されていることなどから、長期の避難生活には適さず、一般的には推奨されない避難方法となっています。
やむを得ず、車中泊避難を選択する場合には注意点等を参考に事前に対策を確認しておきましょう。
車中泊避難時の注意点
エコノミークラス症候群対策への対策
狭い車内に同じ姿勢でいると、エコノミークラス症候群を発症するリスクがあります。エコノミークラス症候を予防するために、以下の点について心がけましょう。
(1)眠る時は、足をあげるか、できるだけ体を水平にする。
(2)適度に水分をとり、アルコールは控える。
(3)長時間、車内に同じ姿勢でいることを避ける。
(4)時々、車外に出て歩いたり、体操したりして体を動かす。
暑さ、寒さの対策
夏の熱中症や冬の低体温症など、身の危険を感じるほどの悪天候に遭遇した場合は、決して無理をせず早めに建物に避難しましょう。
<暑さ対策>
(1)サンシェードなどで日差しを防ぐ。
(2)防犯対策を講じた上で、車の窓やドアを開ける。
(3)日中はできるだけ車内にいないようにする。
(4)どうしても暑い日は、エアコンの冷房を使用する。
<寒さ対策>
(1)ウィンドウシェードやカーテンなどを使ってガラスから伝わる冷気を遮る。
(2)夜間の底冷えを防ぐためにシートを敷き、寝袋や保温インナーやダウンなどでしっかりと体を保温する。
(3)どうしても寒い日は、エアコンの暖房を使用する。
一酸化炭素中毒への対策
車の中に避難して、長時間アイドリング状態にしていると、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。一酸化炭素中毒になることを避けるために、以下のことを心がけましょう。
(1)一晩中のアイドリングは避け、他の車の排気ガスを取り込まないよう距離をとって駐車する。
(2)こまめに車の窓やドアを開けて、空気の入れ替えを行う。
車中泊避難の関連情報
災害発生時は、徒歩での避難が原則となります。まずは、身の安全の確保を最優先に行動しましょう。
(参考)新潟県クルマで避難生活するときのリスクとソナエ(外部サイト)
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