活動内容
最終更新日:2019年3月6日
主な活動内容
- 関係方面に対する要望
- 羽越本線及び白新線の複線化・高速化の推進並びに新幹線建設の必要性と早期実現のための地域世論の喚起
- 沿線地域との連携推進
羽越本線高速化の手法
(1)新幹線・在来線同一ホーム乗換え事業(2018年4月供用)
新潟駅では、2018年4月15日に新幹線と在来線の同一乗換ホームが供用され、階段などで上下移動することなく、上越新幹線と特急「いなほ」が同じホームで乗り換えできるようになりました。
新幹線と在来線の同一乗換ホーム
新幹線と在来線の乗換え
(2)駅構内の改良
通過優先の1線スルー化
特急通過駅での通過線路の分岐点を、直線化することによって、高速で駅を通過できるようにする方法です。
分岐器の高番数化
駅の分岐器を、カーブの緩やかなものに変更することによって、高速で駅を通過できるようにする方法です。
(3)線形改良
曲線半径の拡大
曲線半径を拡大して急カーブを緩めることにより、走行スピードをあまり落とさないでカーブを曲がる方法です。
カント量の調整
カーブの外側のレールを高くする(線路を内側に傾ける)ことにより、走行スピードをあまり落とさないでカーブを曲がる方法です。
(4)線路の強化
ロングレール化
ロングレールとは、200メートル以上の長いレールで、振動や騒音が少なく、乗り心地も良いというレールです。
青函トンネルでは、50キロメートルを超えるスーパーロングレールが使用されています。
鉄道のレールの継ぎ目は、温度変化によるレールの伸縮のためすき間があり、ガタンゴトンという鉄道特有の振動と騒音がありますが、ロングレールの継ぎ目は、伸縮が逃せるように、斜めに継ぎ合わせた特殊な形状で、振動や騒音が少ない構造になっています。
PC枕木化
PC(プレストレストコンクリート)枕木(英語ではprestressed concrete sleeper)とは、耐久性が非常に高いコンクリート製の枕木です。
従前の木製の枕木に替わって、現在の枕木の主流になっています。
(5)新型車両の導入
振り子車両の導入
振り子車両とは、カーブ通過時に車体をカーブの内側に傾けることにより、通過スピードの向上と乗り心地(横ゆれ)を改善した車両です。
種類 |
概要 |
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自然振り子式 | 1960年代から開発が進められていたシステムですが、乗り心地の面で、乗り物酔いしやすいことが判明し、改良されています。 |
制御付き自然振り子式 | 自然振り子式をさらに改良したのが、制御付き自然振り子式で、乗り心地が改善されています。 カーブに入る前から傾斜が始まり、カーブ通過後、もとに戻る仕組みになっています。 JR四国のディーゼル特急車両に、世界で初めて採用されました。 |
空気バネ圧制御式(簡易振り子式) | 空気バネ台車の左右の空気圧を変えることによって、車体を内側に傾斜させるシステムです。 傾斜角度は振り子式よりも少なくなっていますが、専用の振り子システムを使わないため、車両が安価であり、私鉄等で採用されています。 |
ハイブリッド車体傾斜システム | 制御付き自然振り子式と空気バネ圧制御式を組み合わせたシステムです。 |
(6)未稼働施設の活用
小岩川~あつみ温泉区間の凍結区間活用
建設済みの2つのトンネルを利用し、小岩川~あつみ温泉間の高速化を図ります。
途中、未建設の区間があるため、建設事業費がかかるため、今後の検討が必要です。
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