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サイチョプレス 令和2年3月1日 vol.56

最終更新日:2020年3月1日

知っていますか?古紙リサイクルの現状~古紙引取り価格が下落~

 日本では、国内で発生する古紙のほか、輸入品を梱包する段ボールなど、海外由来の古紙も多く発生しているため、国内製紙メーカーが消費する古紙よりも、回収される古紙の方が多くなっている現状です。
 この差を国外の製紙メーカーに輸出することで、日本の古紙リサイクルの需要と供給のバランスは保たれています。平成30年に、日本国内で回収された古紙は2,060万トンです。そのうち370万トンが海外輸出され、その約7割は中国に輸出されました。

古紙リサイクル

分別の悪い古紙が引取り価格を下落させ、古紙リサイクルを停滞させます

 昨今、中国が輸入古紙の品質規制を実施したことで、分別が悪い古紙が日本国内で大量に余っています。分別の悪い古紙は、国内で安い値段で売却されることになり、古紙の引取り価格が下落しています。
 今後も価格下落が続くと、古紙を売却することで収益を上げる古紙問屋や回収業者が経営難におちいることが予測されます。
 実際に他の都市では集団資源回収の回収業者が廃業し、回収が停止する事態が起きています。

古紙問屋における1キログラムあたりの引取り価格

分別の徹底が古紙リサイクルの維持につながります

 古紙問屋を経て製紙メーカーに売却される古紙にリサイクルできない物(異物)が多いほど、古紙の引取り価格が減少します。
 異物の混入を防ぐため、各家庭で分別を徹底していただくことが引取り価格の安定化と古紙リサイクルの維持につながります。

古紙問屋で除去した異物

古紙問屋で除去した異物

この古紙問屋では1日に運び込まれる「雑誌・雑がみ」から、1.5メートル四方の金属かご2杯分の異物が発生しています。

古紙問屋で除去した異物

紙以外の製品のほか、紙でできている製品でも防水加工されたアイスやカップ麺の容器が多いです。これらは「燃やすごみ」に出してください。

古紙リサイクルに向かないもの(異物)

次のものは「燃やすごみ」に出してください。

古紙リサイクルに向かないもの(異物)

家庭での分別を徹底していただき、高品質なリサイクルの実現にご協力をお願いします!

問い合わせ 廃棄物対策課 電話:025-226-1407

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