ダニのアレルギー対策
最終更新日:2018年4月1日
一般の家庭内の塵に含まれるダニは、約30種類程度といわれています。
この中でアレルギーを起こすダニはチリダニ科に属するヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。 このダニは人のアカやフケを食べて繁殖しますが、人をかんだりすることはありません。
アレルギーの原因となるアレルゲンとしては、ダニの虫体、脱け殻、死骸ばかりでなく、糞も対象となります。
特に糞は
(1)アレルギー活性が高く、
(2)虫体よりも小さいため気管に入りやすく、
(3)量も多い
ことから注意が必要です。チリダニを減らす(糞を少なくする)対策が、ぜん息などのアレルギー症状を軽減することになります。
チリダニの好きな環境
高温 25~30℃
多湿 75%前後
エサ フケ、アカ、食べこぼしなど
産卵できる場所 畳、布団、カーペット、ぬいぐるみなど
対策1 ダニやダニアレルゲンを減らす
部屋の掃除をしましょう
ていねいな掃除機がけがチリダニ対策の基本です。最低でも週1回は掃除機をかけましょう。
ほうきなどでなく、掃除機を使用し、できれば毎日かけたほうが良いでしょう。
1平方メートルあたり20秒をめやすにゆっくりと、ていねいにかけてください。(6畳で3分程度)
寝具類の乾燥を心がけましょう
晴れた日には寝具を干して湿気をとばしましょう。黒い布をかけると布団内部の温度が上がりやすくなります。ダニが死んでもダニの糞は残りますので干し終えたら、掃除機をかけましょう。
寝具類は、専用のノズルを使用するとスムーズに掃除ができます。
ふとんの干せない時期は布団乾燥機を活用しましょう。
また、押し入れにしまっておいた布団を使用するときも布団を乾燥させ掃除機をかけましょう。
寝具類はなるべく水洗いしましょう。
ダニの糞(ダニアレルゲン)は水に溶けやすいので、洗濯はとても有効です。
タオルケットなど季節的に使用する寝具は洗えるものは水洗いしてから使用しましょう。
対策2 ダニが住みにくい環境にする
水分の発生を抑えましょう
ダニは湿気を好み、相対湿度60%~80%で増殖します。温度や湿度を管理しアレルギーの原因となるダニの繁殖を防ぎます。
湿度は40~60%が適当です。 住宅の中で水蒸気を発生させるものにはガスコンロ、石油ファンヒーターなどの開放型ストーブ、沸騰ポット、洗濯物の室内干し、鉢植えの植物や金魚鉢などがあります。
水蒸気の発生しやすいものを置かないようにしたり、湿度の高いときは除湿器を活用して湿度を抑えましょう。
部屋の換気を心がけましょう
部屋の窓を開けて、空気の入れ換えを行いましょう。2つの窓が開けられない場合は、換気扇を活用することも一つの方法です。
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