羽黒山政司
最終更新日:2012年6月1日
羽黒山銅像(平成6年建立)
■第36代横綱 羽黒山政司(1914~1969)
羽黒生まれ(当時松長村)
16歳で上京し風呂屋で働いていたが、先代立浪親方にスカウトされて入門しました。生まれつきの素質と体格に恵まれ、稽古熱心な羽黒山は、瞬く間に力をつけて、昭和9年の初土俵以来、スピード昇進記録を打ち立て一挙に三役まで駆け上がります。そして昭和16年、ついに第36代横綱に推挙されました。
以来優勝7回、引退するまで実に12年もの間横綱に在位するという不滅の大記録を打ちたてました。戦争をはさんだこの時代、人々に大きな希望を与え、特に横綱昇進直後に故郷で盛大に行われた記念興行は今なお地域に語り継がれています。
昭和27年、36歳での最年長全勝優勝は日本中を興奮の渦に巻き込みました。引退後、立浪親方を襲名。多くの力士を育て、相撲界に多大な貢献をしています。故郷の地名から四股名をとったほど郷土を愛した羽黒山。幼い頃父を無くし、母ミナさんの女手一つで育てられた羽黒山の早く出世をして母を楽にさせたいという願いもむなしく、大関昇進直前にミナさんは亡くなりました。落ち込む羽黒山を励まそうと、村の人達が化粧まわしを贈りました。そのまわしは現在羽黒神社に残っています。
昭和16年8月13日故郷での土俵入り (撮影者:原弘一氏)
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