ようこそ新潟市議会へ(子どもむけ議会あんない)
最終更新日:2023年6月16日
はじめに
みなさんは、市議会は何をするところか知っていますか?
このページは、市議会を勉強したり見学したりするみなさんに、新潟市議会をわかりやすく説明しています。
わからないことがあったら、どんなことでも質問してください。(質問先は、ページの一番最後にあります。)
1.市議会とは?
わたしたちの住む新潟市を、暮らしやすい「まち」にするためには、市民がみんなで話し合い、どのようなことをしたらよいかを決め、それを行っていくのが、もっとものぞましいことです。
しかし、多くの市民が一か所に集まって話し合うことは、大変むずかしいので、市民の中から代表者を選んで、市民に代わって大切な仕事をしてもらっています。この代表者が、「市長」と「市議会議員」です。
市長は、市役所の仕事を考えて、それを市議会に提案します。そして、市議会で決定した仕事を行います。
市議会は、市議会議員が集まって、市民全体の幸せな生活のために市役所がどんな仕事をしたらよいかを、相談して決めるところです。
市議会の仕事
市議会では、おもに次のようなことをしています。
- 市のきまり(条例)を決めること
- 市のお金をどのように使うかを決めること(予算)
- 市のお金が正しく使われているか、市役所の仕事が正しく行われているかを調べたり、意見を言ったりすること
2.市議会議員とは?
市議会議員は、4年ごとに行われる選挙で選ばれる市民の代表です。
議員になれる人は25歳以上の新潟市民、議員を選ぶことができる人は18歳以上の新潟市民と決まっています。
新潟市議会議員の人数は、条例(市のきまり)で決められていて、50人の議員がいます。
選挙は8つの区ごとに行われ、それぞれの区で選ばれる人数も決められています。それぞれの区の人数は、北区5人、東区8人、中央区11人、江南区4人、秋葉区5人、南区3人、西区10人、西蒲区4人です。
議長と副議長
市役所の代表者が、市長であるのと同じように、市議会の代表者として議長がいます。
議長と副議長は、議員の中から選ばれます。
議長は、議会の中心となって話し合いを進めます。副議長は、議長がいないときに議長の代わりをします。
3.市議会のしくみ
市議会の会議は、いつも開かれているわけではありません。決まった時期に開かれる会議を「定例会」といいます。新潟市の定例会は、1年間に4回(2月、6月、9月、12月)開かれます。
また、急に相談しなければならないときに開く会議を「臨時会」といいます。
本会議
議員全員が集まって行う会議を「本会議」といいます。本会議は、市役所が何をするかを決定する会議です。
市議会が、市長から相談された仕事や計画をするかしないかなどを決めるときは、本会議に出席した議員の半分以上が、賛成かどうかで決めます。これを多数決といいます。
本会議をするところを本会議場といいます。本会議場では、議長や議員、市長の座るところが決まっています。
委員会
市役所には、たくさんの仕事があり、これをひとつひとつ50人の議員全員が話し合って決めることは大変です。そこで、仕事の種類により、いくつかのグループにわけて、くわしく調べたり、わからないことを聞いたり、市役所に意見を言ったりしています。このグループのことを「委員会」といいます。委員会でも、多数決で賛成かどうかを決めています。
委員会の種類
常任委員会
市長の提案について話し合う委員会を「常任委員会」といいます。
新潟市には4つの常任委員会があります。議員は、どれか一つの常任委員会に入り、市民のために話し合いをしています。
(1) 総務常任委員会(12人)
市の企画、市全体のお金の問題などついて話し合いをします。
(2) 文教経済常任委員会(13人)
文化、観光、教育、商業、農業、水産業などについて話し合いをします。
(3) 市民厚生常任委員会(13人)
保育園、子育て、おとしより、市民病院、消防、救急などについて話し合います。
(4) 環境建設常任委員会(12人)
道路、公園、水道、下水道、まちづくり、環境、ごみなどについて話し合います。
特別委員会
市の大きな問題などの話し合いや調査が必要な時に作られる委員会を「特別委員会」といいます。現在4つの特別委員会があり、それぞれの問題などの調査や研究をしています。
市の大きな問題などの話し合いや調査が必要な時に作られる委員会を「特別委員会」といいます。
(1) 大都市制度・行財政改革調査特別委員会(12人)
大きくなったまちの運営や、市全体のお金の問題などについて、調査や研究をしています。
(2) 農業活性化調査特別委員会(13人)
これからの農業のあり方について、調査や研究をしています。
(3) 広域観光交流促進調査特別委員会(12人)
住んでいる人、仕事や遊びに来る人を増やすため、新潟市の魅力を作ってお知らせすることについて、調査や研究をしています。
(4) 地域公共交通調査特別委員会(13人)
これからの鉄道やバスなどのあり方について、調査や研究をしています。
議会運営委員会
議会運営委員会は、会議の進め方やルールなどを話し合って決める委員会です。
会議を見るには?(傍聴)
本会議や委員会でどのような提案や話し合いが行われているか、会議の様子を見たり、聞いたりすることができます。これを傍聴といいます。
会議の部屋に入ることのできる人数は、本会議は114人まで、委員会は12人までです。
また、インターネットやケーブルテレビを利用して、本会議のようすを生中継しています。インターネットでは、過去の本会議のようすも録画で見ることができます。
4.市民と市議会
市役所の仕事は、どれも市民のくらしにつながりのあることばかりです。
市役所では、市議会で決まったことをもとにして、仕事を進めていきますが、その仕事に使うお金は、市民が納めた税金や、国や県からもらえる補助金などです。
市民の希望がかなえられるよう、市役所の仕事や市議会の働きをよく見守っていくことが大切です。
請願と陳情
市にこうしてほしい、という希望があれば、市議会へ希望を言うことができます。これを、「請願」または「陳情」といいます。
「請願」は何人かの議員とともに市民が希望を言うことで、「陳情」は市民だけで希望を言うことです。請願と陳情は、文書で市議会へ提出します。
公園や公民館ができるまで
市民から、公園や公民館を作ってほしいという願いが市役所によせられると、市長はその願いが今の新潟市に必要かどうかしっかり考え、その公園や公民館を作るのに必要なお金などを計算して市議会に提案します。
提案を受けとった市議会では、まず本会議で市長から説明を聞き、そのあと常任委員会でくわしく内容を聞いて、作ることが必要か相談します。最後は、本会議で、多数決で作るかどうかを決めます。
市議会で公園や公民館をつくることが決まると、必要な手続きを進めたうえで工事が始まり、完成します。