市報にいがた 令和元年11月17日 2707号 2面
最終更新日:2019年11月17日
先生が紹介 特色ある教育活動
白山小学校 読書活動を推進
司書教諭と学校司書に聞きました
問い合わせ 中央図書館(電話:025-246-7700)
白山小学校司書教諭 高島和子さん(左)
同校司書 佐藤まり子さん(右)
新潟市は読書活動の推進に力を入れています。読書は時代や距離を超えてさまざまな人の考え方や経験に触れることができ、心を豊かにします。読解・思考・判断・表現といった、生きる上で大切な能力を身に付けることにも役立ちます。
学校図書館を身近に
同校では、教諭と司書が連携して、さまざまな教科で学校図書館や図書館資料を活用した授業を行っています。
授業に司書も参加し、図書館での調べ方を教えます。教諭と司書が連携することでスムーズな「調べ学習」が行えます。「本を読む場」だけでなく「学習する場」としても活用しています。
ボランティアとも協力
同校では、月に1回ボランティアによる読み聞かせを行っています。
子どもの頃に夢中で楽しんだ物語は大人になっても忘れられない宝物になります。1冊でも良い本を届けるために、ボランティアと司書が打ち合わせを重ねながら活動しています。
児童も読書活動を推進
児童の発案でもさまざまな読書活動を推進しています。
今年度は図書委員の児童の発案でミニビブリオバトルを行いました。ビブリオバトルは本の紹介を通したコミュニケーションゲームです。みんなの前で一人一人が「これだ」と思うお気に入りの本を紹介し、最後にそれぞれが読みたくなった本に投票をします。
市内小・中学校の推進成果
さまざまな読書活動の推進により、市内小・中学校の年間貸出冊数は平成16年度に比べ約2倍になりました。
小学校児童1人当たり年間貸出冊数
平成16年…55.2冊 → 平成30年…118.1冊 2.1倍!!
中学校生徒1人当たり年間貸出冊数
平成16年……6.9冊 → 平成30年…14.7冊 2.1倍!!
南浜小学校 アグリ・スタディ・プログラム
小学校教諭に聞きました
問い合わせ 学校支援課(電話:025-226-3274)
南浜小学校教諭 真柄貴幸さん
新潟市の小・中学校・特別支援学校では「アグリ・スタディ・プログラム」という農業体験学習を実施しています。「総合的な学習の時間」「理科」「道徳」などの教科に組み入れて、知識と経験を結び付けることで学びを深めています。
体験を通して農業のすばらしさに気付くとともに、「人との絆や命を大切にする気持ち」や「ふるさとを愛し、誇りに思う心」を育みます。
地域と協力
同校では、学校内の農園で地域の方に教わりながら農業体験をし、地域の特産品や産業についても学んでいます。
みんなと協力しながら野菜を育てたり、かかし作りをしたりしました。児童が企画準備をした収穫祭では、収穫した野菜を使ってカレーを作りました。
作ったカレーはお世話になった地域の皆さんに感謝の気持ちを込めて振る舞いました。
アグリパークで学びを深める
さらに5年生は今年7月、アグリパーク(南区にある農業体験施設)に宿泊し、農業に関する仕事や、野菜、動物の命の恵みについて学びました。
動物との触れ合いでは餌やりなどの世話をして愛着がわきました。その後のウインナー作りでは羊の腸が使われていることを知り、命に感謝する大切さを学びました。
酪農家などの専門家から、仕事の苦労、工夫なども学びました。
アグリパークで学んだことを、今後の自分の生活にどう生かしていくかを話し合いました。
児童の感想を紹介
- 農業についてもよく分かったし、友達とも協力を深められたのでよかったし、命の大切さを知った
- 動物や野菜も人間と同じで命があるから、好き嫌いせずに命を思って感謝して食べようと思う
新潟市の取り組みを紹介 にいがた共育(きょういく)通信
学校教育や社会教育のさまざまな取り組みを紹介しています。
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