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市報にいがた 令和2年1月5日 2710号 1面から3面

最終更新日:2020年1月5日

7月開幕 東京2020大会 スポーツの力で新潟を元気に

中原市長と稲垣啓太選手

 昨年11月20日にラグビーワールドカップ2019日本代表の稲垣啓太選手(秋葉区出身、写真右)が新潟市を訪れ、中原市長を表敬しました。
※下に稲垣選手のインタビューを掲載

問い合わせ 広報課(電話:025-226-2089)

市長新春メッセージ まちが生まれ変わるスタートの年に

 新年おめでとうございます。
 昨年開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会では、日本代表チームが史上初のベスト8進出という快挙を成し遂げました。中でも稲垣啓太選手は精神的支柱としてチームを献身的に支え、新潟市民に大きな感動、勇気、夢や希望を与えてくれました。
 今年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。稲垣選手の活躍を契機に、新潟から世界を目指すアスリートが彼の背中を追い掛け、さらに活躍し、世界へ羽ばたいていくことを期待しています。
 新潟市にとって、今年はまちが生まれ変わるスタートの年です。2月には大和新潟店跡地の再開発ビル「古町ルフル」の竣工を迎えます。これにより新しい人の流れを創出し、まちなか再生への第一歩を踏み出します。5月には市役所機能の一部を移転し、ふるまち庁舎がオープンします。
 また、八千代橋と新潟駅南を結ぶ新潟鳥屋野線の4車線化を3月までに完了し、鉄道で分断されていた駅周辺市街地の一体化をさらに進めます。引き続き在来線の高架化や駅前広場などの整備を推進し、拠点性や利便性の向上を図り、政令指定都市新潟の玄関口にふさわしい広域交通結節点をつくっていきます。
 新潟空港では昨年10月から新たに香港線が運航しており、今年3月に同空港初の国際線LCCとなる台北線が就航予定です。市民の皆さんにご利用いただける魅力的な路線が増えるとともに、これまで以上に多くの観光客などが国内外から新潟に来ていただけるものと考えています。
 今年も、みなとまち文化や食文化など新潟市独自の魅力を積極的に発信し交流人口の拡大に取り組むことで、「全国とつながる」「世界とつながる」拠点都市・新潟の実現を目指します。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新潟市長 

中原八一 書き文字

古町ルフル 整備イメージ
古町ルフル 整備イメージ

新潟駅高架下バス乗降場 整備イメージ
新潟駅高架下バス乗降場(整備イメージ)
※令和4年度ごろ供用予定。今後の検討・協議により変更の可能性あり

インタビュー ラグビーとふるさと新潟への思いを語る 稲垣啓太選手

プロフィール 平成2年6月2日新潟市秋葉区生まれ、29歳。中学3年生の時にラグビーを始める。新潟工業高校、関東学院大学を経て、ジャパンラグビートップリーグのパナソニック ワイルドナイツにプロ選手として所属。ポジションはPR(プロップ)。身長186センチメートル、体重116キログラム。靴のサイズは30センチメートル

稲垣啓太選手

昨年のラグビーワールドカップ2019日本大会では、見事史上初のベスト8入りを果たしました。新潟で応援していた皆さんへの思いを聞かせてください。

 率直に感謝しています。自国開催のワールドカップで結果を残せなければ日本のラグビーが衰退してしまう、というプレッシャーがありました。それをはねのけるだけの後押しをくれたのが地元の声援だったと思います。
 友人を通じて「新潟も盛り上がっているよ」という声も聞こえていました。一選手として、自分が生まれたふるさとから応援を頂けるというのは非常にうれしかったです。

スコットランド戦での稲垣選手のトライも素晴らしかったですね。どんなお気持ちでしたか。

 うれしいというよりも驚きの方が強かったです。いつもはトライを決めた選手を追いかけて祝福することが多いのですが、あの時は逆に周りの選手が僕を祝福に来てくれました。そういった今までにない経験をすることができたのは感慨深かったです。

トライを決める稲垣選手
©JRFU
スコットランド戦で、代表では自身初となるトライを決め勝利に貢献

稲垣選手の活躍をきっかけにラグビーに興味を持った人も多いと思います。稲垣選手が考えるラグビーの魅力を教えてください。

 一つはプレーの迫力です。選手同士がぶつかり合い、力と技を使ってボールを前に運んでいく、コンタクトスポーツとしての魅力を感じてほしいです。
 もう一つはチームスポーツであること。ラグビーは球技の中で1チームの人数が一番多い(15人)スポーツです。さまざまな局面で起こるミスをカバーし合う中で、チーム内の協調性やお互いを尊重する気持ちが見る人にも伝わると思います。

稲垣選手は秋葉区覚路津のご出身です。子どもの頃はどんなお子さんでしたか。

 外で遊ぶのが好きで、小さい頃は家の裏の畑が遊び場でした。友達と野球をして遊んだり、町全部を使って鬼ごっこをしたりと、やんちゃな子どもだったと思います。

市スポーツ大賞特別賞の表彰式の様子
市スポーツ大賞特別賞の表彰式では、中原市長が副賞の秋葉区産コシヒカリを贈呈

地元の小・中学校や幼稚園を訪問していかがでしたか。

 昔遊んでいて開けてしまった幼稚園の床の穴がきれいに修理されていたのが印象的でした。中学校では通っていた当時の思い出がよみがえってきて、懐かしかったです。

母校の新津第二中学校を訪れ、生徒と腕相撲で交流
表彰式後に母校の新津第二中学校を訪れ、生徒と腕相撲で交流

中学校卒業後、高校で本格的にラグビーに取り組み始めたと聞いています。ラグビー部の後輩のためにグラウンドの芝生化に300万円もの寄付をされました。母校への思いを聞かせてください。

 ラグビー選手としての基盤をつくり上げてもらった原点だと思っています。帰ってくるたびにこれまでの自分を振り返り、これからやるべきことを思い出させてくれます。
 また、選手として以前に自分の人間性を築いてくれた場所でもあります。体育教官室に呼び出されて生活態度を注意されることが多かったのですが、先生方には3年間根気強く指導していただき、本当に感謝しています。

大学からは地元を離れてラグビーに取り組んでいます。離れているからこそ分かる、ふるさと新潟市の魅力や良さはどんなところですか。

 食べ物がおいしいところです。帰省したときには必ずへぎそばを食べます。
 また、大学に入って寮で食事を取るようになって、それまで当たり前に食べていた新潟のお米のおいしさに気付きました。間違いなく日本でトップレベルの実力ですね。

今年はいよいよ東京2020大会が開催されます。世界で活躍したいと大きな夢を持っている、新潟の次世代を担う子どもたちにメッセージをお願いします。

 限りある時間をどう使うかを意識してほしいです。「今の自分に何が足りないのか」「何を求められているのか」を考えると、おのずと「これから何をしなければならないのか」が見えてきて、良いパフォーマンスや成長につながります。それを理解した上で、時間を大切に使ってほしいと思います。

稲垣選手のインタビュー動画を新潟市文化・スポーツコミッションFacebookで公開しています。

新潟市文化・スポーツコミッションFB 検索

稲垣選手のポジション「PR(プロップ)」とは?

ラグビーのフォーメーション

FW(フォワード)第1列左右のポジション。スクラムでは最前列で相手選手と組み合う。prop(プロップ)は英語で「支柱」「支える」などを意味し、文字通り体を張ってチームの大黒柱としての役割を担う。ラグビーワールドカップ2019日本大会で、稲垣選手は全5試合に左PR(背番号1)として先発出場した

新潟から世界を目指す

 東京2020大会の開催がおよそ半年後に迫っています。世界一を決める舞台を目指し、新潟で日々努力を続けているアスリートを紹介します。

問い合わせ 広報課(電話:025-226-2089)

インタビュー 陸上競技・50キロメートル競歩 新潟アルビレックスランニングクラブ 小林 快(かい) 選手

プロフィール 平成5年秋田県生まれ、26歳。平成29年、ロンドン世界陸上競技選手権大会で銅メダルを獲得。昨年3月から同クラブに所属。自己記録は3時間41分19秒(日本歴代8位)

小林快選手

オリンピックに出るため競歩を選択

 元々は箱根駅伝を走るのが夢で、長距離走に取り組んでいました。高校1年生の時にたまたま出場枠が空いていたのがきっかけで競歩の大会にも出るようになり、全国高校総体や国体で準優勝することができました。
 大学に入学してからはほぼ走る方に専念したのですが、チーム内の競争に勝てず、駅伝のメンバーに入れませんでした。そんな時オリンピックの東京開催が決まり、「競歩で代表になりたい」と思い、真剣に競歩に取り組むことを決意しました。
 競歩は歩き方にルールがあり、審判に何度も歩型違反を指摘されると失格になってしまいます。身体能力だけでなく技術が重要です。
 選手同士の駆け引きが勝敗を左右するところも魅力の一つです。誰がどこで仕掛けるかを読み合いながら戦略を立てていく、奥が深い競技だと思います。

より良い練習環境を求めて新潟へ

 ロンドン世界選手権の後、さらに上を目指すために競技に専念したいと考え、新潟に拠点を移しました。実は初めて出場した全国大会がトキめき新潟国体(平成21年)で、縁がある土地だと思います。気候や環境も出身の秋田に似ていて、親しみを感じています。
 4月の日本選手権で優勝すればオリンピックの代表に内定します。最近は国内のレベルが上がり、厳しい戦いになると思います。残された期間で自分の強みであるスピードをさらに磨いて大会に臨むつもりです。新潟市民の皆さんからの応援を力に変えて頑張ります!

練習の様子
普段は信濃川やすらぎ堤のランニングコースで練習。「景色がいいし、市民ランナーの方も声を掛けてくれて励みになります」

インタビュー 車いすバスケットボール 新潟WBC 渡邉 友希(わたなべ ともき) 選手

プロフィール 平成12年新潟市北区生まれ、19歳。生まれつき下半身にまひがある。平成29年から23歳以下の日本代表強化育成選手に選出される。現在、新潟医療福祉大学1年生

渡邉友希選手

車いすバスケなら思い切り動ける

 小学4年生の時、同じ障がいがある友達に誘われたのがきっかけで車いすバスケットボールを始めました。学校の体育の授業や休み時間に周りと同じように体を動かすのは難しかったですが、車いすバスケなら自分も思い切り運動ができるかもしれないと思い、挑戦しました。
 初めは車いすの操作が難しく、なかなか思うように動けませんでした。でも相手とぶつかったり倒れたりするのは不思議と怖くなくて、むしろ楽しかったのを覚えています。けがをすることもありますが、その激しさも含めて競技の魅力だと感じています。
 普段は総合福祉会館(中央区八千代1)などで週に2、3回所属チームの練習をしています。それ以外にもジムで筋力トレーニングをしたり、大学の車いすバスケサークルに参加したりと、ほぼ毎日体を動かしています。

4年後は日本代表の主力に

 3年前に初めて23歳以下の日本代表強化育成合宿に参加しました。最初は練習に全く付いていけず、周りの選手との実力の違いに驚きましたが、年を追うごとに自分のレベルも上がっていると思います。得意なカットインプレー(ゴール下に切れ込む動き)を磨き、パスの精度やスピードを高めていきたいです。
 まずは23歳以下の代表メンバーに入り、来年の世界選手権に出場するのが今の目標です。将来は日本代表としてパラリンピックに出場したいです。東京大会は難しいですが、4年後のパリ大会では主力として金メダルを目指したいと思っています。

試合の様子
試合中に円陣を組む渡邉選手(左から2人目、5番)。「選手によって障がいの程度はさまざまです。それぞれに合ったポジションや役割があり、誰でも活躍することができます」

開幕まであと201日! オリンピック・パラリンピックをもっと身近に

問い合わせ スポーツ振興課(電話:025-226-2601)

聖火リレー・採火式

 東京2020オリンピック聖火リレーは3月26日(木曜)に福島県内でスタートし、6月6日(土曜)に新潟市を通過する予定です。
 8月13日(木曜)から17日(月曜)には、東京2020パラリンピック聖火リレーの採火式が新潟市を含む全国各地で行われます。
※詳しい日程、会場などは未定。決定次第市報にいがたや市ホームページなどでお知らせします

東京2020オリンピック 新潟市聖火リレーコース(予定)

新潟市聖火リレーコース(予定) マップ

ホストタウン・事前合宿

 新潟市は、東京2020大会参加国・地域とのスポーツ・文化交流や大会終了後の交流の継続を目的とした「ホストタウン制度」を活用しています。
 モンゴル、フランス、ロシアを相手国として登録しており、フランスの空手チーム(写真)とロシアの新体操チームが市内で事前合宿を行う予定です。それぞれの来訪に合わせて、市民向けの演技発表会、講習会や合同練習会などの開催を予定しています。

フランスの空手チーム

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    月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時30分(祝・休日、12月29日から1月3日を除く)

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