市報にいがた 令和4年10月16日 2777号 5面
最終更新日:2022年10月16日
連載 SDGs(エスディージーズ)に取り組む市内団体を紹介
教えて!みんなのSDGs(2)
問い合わせ 政策調整課(電話:025-226-2066)
株式会社バウハウス
代表取締役 肥田野 正明さん
- 目標 4:質の高い教育をみんなに
- 目標 10:人や国の不平等をなくそう
- 目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう
障がい者アートを貸し出し
同社では、障がいのある人が描くアート作品を店舗や企業に貸し出す「まちごと美術館Cotocoto(ことこと)」を運営しています。「以前私が作品を購入した時、一時的な売り上げでは作家の生活の助けにならないのでは、と考えたのがきっかけです。障がいのある人が安定して働く難しさを経営者として知っていたので、アートの制作が社会参加や経済的自立の選択肢になればと思いました」と肥田野さん。現在は、県内を中心とする約170カ所に、約330作品が貸し出されています。
障がい者の活躍の場が増えるように
「最初はSDGsの取り組みとして興味を持った人も、次第に作品そのものの魅力に引き込まれていくようです。多くのお客さんが長期間継続してレンタルしてくれています」と肥田野さん。今後は県外にも取り組みを広めていく予定です。
「公共施設などでしか飾られていなかった障がい者アートが、今では人が行き交うまちなかに置かれています。アートを通じて障がいのある人への理解が進み、活躍の場がさらに増えていくといいと思います」と話してくれました。
小田潤「みんなでワニなる」(写真)など、作品の情報はウェブで一般公開。「作品を通して、障がいのある人と関わりがなかったお店や企業ともつながりが生まれています」
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