市報にいがた 令和5年1月1日 2782号 1面から3面
最終更新日:2023年1月1日
祝J1昇格 突き進め! アルビレックス新潟
- 目標 3:すべての人に健康と福祉を
- 目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう
※写真提供:アルビレックス新潟
昨年10月、新潟市を本拠地として活動するプロサッカーチーム「アルビレックス新潟」が、J2リーグ優勝と悲願のJ1昇格を果たしました。今号では同チームの魅力に迫ります。
問い合わせ スポーツ振興課(電話:025-226-2595)
インタビュー J2優勝とJ1昇格、その先へ
アルビレックス新潟
堀米 悠斗(ほりごめ ゆうと) 選手
プロフィール
平成6年9月9日北海道札幌市生まれ。
兄の影響で3歳からサッカーを始め、小・中学生・高校生の時には地元チーム・コンサドーレ札幌の育成組織に所属し、高校卒業後にプロサッカー選手へ。平成29年、アルビレックス新潟に加入、令和2年から3年間キャプテンを務める。ポジションはDF(ディフェンダー)で背番号は31。選手やサポーターから「ゴメス」と呼ばれ親しまれている。
昨シーズンのJ2優勝とJ1昇格について、率直な気持ちを聞かせてください。
僕がアルビに移籍した年にJ2に降格してしまったので、J1に戻したいという思いが強くありました。5年かかりましたが1つの目標を達成できて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。毎年、シーズンの初めにサポーターに「J1昇格」を宣言していたのですが、その約束をなかなか果たせず申し訳なさを感じていたので、ほっとした気持ちもありますね。
昨シーズンのアルビは、どの選手が出場しても質の高いプレーをしていましたね。
選手それぞれのサッカーに向き合う姿勢が、以前とは違っていたと思います。仲間だけどライバルでもあるので、自分の出番が来たら必ず結果を出そうと、一人一人が「負けられない」という気持ちで取り組んでいました。新型ウイルス禍(か)で制限された生活が続いたことで、良いパフォーマンスを出すためにサッカー以外の時間をどう過ごすかを、選手みんなが考えて行動するようになったのも良かったと思います。
チームの雰囲気を教えてください。
サッカーとプライベートのめりはりを大切にしています。元々すごく仲の良いチームで、新型ウイルス禍前はよく家族ぐるみで食事やバーベキューなどをしていました。ピッチ内ではけんかするくらい激しくプレーし、それを外に持ち出さず解決してから練習を終える。メンバーが変わっても、この良い雰囲気が伝統として続いています。素晴らしいチームのキャプテンができてうれしいですね。
サポーターはどんな存在ですか?
ホーム・アウェーにかかわらず、たくさんの人が応援に来てくれていつも本当に感謝しています。シーズン途中に声出し応援ができるようになってから勝率がかなり良くなって、応援は選手に力をくれると改めて感じました。
僕がけがをしてチームに貢献できない時も、たくさんの人が僕のグッズを持って応援してくれました。そういう一つ一つの行動が心の支えになっているし、一歩踏み出す勇気をもらっています。アルビのサポーターは本当に温かくて優しいです。
堀米選手は新潟に来て6年ですが、新潟市の良いところとお気に入りの場所を教えてください。
良いところは生活の豊かさを感じられるところです。都会ではできないことを経験できますし、家族もかなり新潟を気に入っていて、娘2人も楽しそうに生活しています。チームに新しく加入した選手には、新潟を気に入ってもらえるようにいろんな場所を紹介しています。
お気に入りの場所は、やすらぎ堤です。家族みんなで犬の散歩をしたり、夏はミズベリングに行ったりしていますね。
J1リーグへの思いと、今後の目標を教えてください。
5年間J2で苦しみながら積み上げてきたアルビのサッカーがJ1でどれだけ通用するのか、わくわくしています。J1はレベルの高いチームが多いので厳しい戦いになるかもしれませんが、自信を持って挑みたいです。目標はJ1のタイトルを取ること。このチームがまだ見たことのないところまで行きたいと思います。
市報にいがたを読んでいる皆さんに向けてメッセージをお願いします。
僕たちアルビを応援してくださり、ありがとうございます。
たくさんの人が試合を見に来てくれることが、僕たちの一番の力になります。皆さんに勇気と感動を届けるために毎試合気持ちを込めて戦っていますので、まだサッカーの試合を見たことのない人も、ぜひ一度ビッグスワンに来てください。
長女の結珠羽(ゆずは)ちゃんと愛犬のフィル君。チームの仲間や家族と過ごす時間がリフレッシュになるという堀米選手にとって、家族との散歩の時間は息抜きのひとときです
子どもたちにスポーツの魅力を 新潟市×アルビレックス
新潟市はアルビレックス新潟をはじめとするプロスポーツチームと共に、市内の子どもたちにスポーツの魅力を伝える取り組みをしています。
取り組み例
- サッカー、バスケットボール、野球の試合観戦に小・中学生の親子を無料招待
- 市内8区で小学生サッカー教室を開催
- 中学校の部活動や地域の中学生クラブチームに指導者を派遣
中央区小学生サッカー教室の様子
©ALBIREX NIIGATA
アルビの豆知識
- チームカラーのオレンジは、「新潟の美しい夕日」をイメージしています。
- クラブマスコット「アルビくん」と「スワンちゃん」には、三つ子の子ども「アーくん」「ルーちゃん」「ビィくん」がいます。
©2007 ALBIREX NIIGATA INC.
サポーターインタビュー
家族でアルビ一色の毎日
アルビレックス新潟 サポーター
渡邊 真季(まき) さん(中央区在住)
4歳の時から両親に連れられて家族でアルビの試合を見ていたので、物心が付いた時にはサポーターになっていました。シーズン中の家での話題はアルビが中心です。
スタジアムでの観戦の魅力は、一体感と盛り上がり。ゴールが決まった時は立ち上がってみんなで喜びます。人それぞれのサッカーの楽しみ方がありますが、私はスタジアムグルメを堪能しながら観戦するのが好きです。
昨シーズンの優勝と昇格はとてもうれしかったし、感動しました。J1でも新潟旋風を巻き起こしてほしいです。私もサポーターとして応援を頑張ろうと思います。
アルビ、最高!超最高!
ボランティアインタビュー
選手と観客の笑顔のために
アルビレックス新潟ボランティア
佐藤 享子(きょうこ) さん(写真左)
三ケ月 綾(みかづきあや) さん(写真右)
私たちは、主にアルビのホーム戦でどの選手がどこで得点に絡んだかなどの公式記録を取ったり、本部でチケットの整理をしたりするボランティア活動をしています。
昨シーズンは記録を取っていく中で「絶対J1に昇格できる」と思っていたので、昇格が決まった時は、うれしさとほっとした気持ちで満たされました。また、優勝が決まった試合で選手とお客さんの笑顔を見た時は、本当にうれしかったです。
これからもアルビを支え、次はJ1優勝の瞬間を見られたらいいなと思います。
選手たちの今後の活躍に期待しています!
ジュニア選手インタビュー
いつか大観衆の前でプレーしたい
アルビレックス新潟U-12
栗原 春太(はると) 選手
幼稚園でアルビのコーチからサッカーを教えてもらったのがきっかけで、6歳でスクールに入りました。サッカーはみんなでゴールを目指すところが楽しくて、シュートが入るとすごく気持ちいいです。
高い技術で相手をどんどん抜いていく三戸舜介(みとしゅんすけ)選手が憧れです。昨シーズンの最終戦をスタジアムで見て、僕もいつか大観衆の前でプレーしたいと思いました。そのために、自分の特徴であるスピードを生かしながら、技術と判断力を身に付けていきたいです。将来はサッカー選手と医師になりたいので、サッカーも勉強も頑張りたいと思います。
初心者でも楽しめる! ビッグスワンスタジアムで観戦しよう
アルビの観戦の楽しみ方や歴史などを知って、応援に行きませんか。
今年のJ1リーグは2月に開幕する予定です。
デンカビッグスワンスタジアム(中央区清五郎)
株式会社アルビレックス新潟
営業部 野澤 洋輔 さん
1 試合前の時間を楽しもう
スタジアムの外では、子ども向け遊具やキックターゲット、ステージイベントなどがあります。スタジアムグルメやグッズ販売もしています。
2 試合中は応援で選手を後押し
皆さんの応援が選手の力になります!声出し応援エリアでは応援歌で、それ以外の席では拍手で応援しましょう。
※感染症の状況により全席拍手のみの応援となる場合あり
3 試合後はプラネタスワンでお祝い
勝利の後は選手と一緒に万歳をして、ペンライトの光で祝います。みんなで喜びを分かち合いましょう。
座席選びのポイント
初心者やじっくり観戦したい人は、競技場全体を見渡せるメインスタンドやバックスタンドがお薦め。サポーター同士の一体感を楽しみたい人は、ゴール裏のNスタンドで思いっきり応援しましょう!
アルビの歴史
昭和30年 「新潟イレブンサッカークラブ」として創部
平成6年 チーム名を「アルビレオ新潟FC」と改名
平成8年 プロサッカーチームとして活動開始
平成9年 チーム名を「アルビレックス新潟」と改名
平成11年 J2リーグへ参加
平成15年 J2初優勝、J1昇格
平成15年 年間観客動員数の新記録を達成(667,477人)
平成29年 J1リーグで17位となりJ2降格
令和4年 J2で2回目の優勝、J1昇格
©ALBIREX NIIGATA