市報にいがた 令和5年7月16日 2795号 4面
最終更新日:2023年7月16日
中原八一市長が行く 八区魅力発見(21) ~江南区編~
近距離で地域の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」。今回は江南区を訪れました。
今回の見どころは?
横越地区の知る人ぞ知る歴史スポットです。郷土歴史研究家で北方文化博物館館長の神田勝郎さんに案内していただきました。最初に訪ねた松韻寺(しょういんじ)では、親鸞聖人が同寺を立ち寄った際、休息のために袈裟(けさ)を掛けたといわれる松を紹介していただきました。樹齢は800年余りだそうで、歴史のロマンを感じました。
親鸞聖人袈裟掛けの松。左から松韻寺住職の關根大丘(せきねたいきゅう)さん、中原市長、神田さん。
次の横越地区公民館では、横越出身で民俗学者の小林存(ながろう)の歌碑を拝見しました。
多くの俳句や短歌を残した小林存。取材で十日町に滞在していた際に詠んだ「ソクラテスの歌」が刻まれている。
ほかにどこを訪れましたか?
かつての大地主伊藤家の邸宅だった北方文化博物館を訪ねました。伊藤家の家訓が書かれた掛け軸の説明を受け、屋外へと足を進めました。庭園には昭和を代表する女流俳人の中村汀女(ていじょ)が来館した時に詠んだ句碑や、味方出身で京都大学第16代総長を務めた平澤興の歌碑などがあり、これほど多くの碑があるとは知りませんでした。碑を探しながら屋外を散歩するのも楽しいですよ。
同館脇には、「坂の上の雲」でおなじみの秋山好古(よしふる)書の忠魂碑がありました。かつて沢海藩があった横越地区には多くの歴史の魅力が詰まっていました。皆さんもぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
伊藤家で書かれた宮小路康文の書。「食器の中の米粒、一粒一粒が農夫の辛苦の結晶である」という伊藤家の家訓。
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