市報にいがた 令和6年7月21日 2819号 1面・2面

最終更新日:2024年7月21日

開館20周年 新潟市歴史博物館みなとぴあを楽しもう!

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  • 目標 4:質の高い教育をみんなに
  • 目標 11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう

新潟市歴史博物館みなとぴあ

 開館から20周年を迎えた新潟市歴史博物館みなとぴあ。今号では、同館の見どころや特別企画を紹介します。

問い合わせ 同館(電話:025-225-6111)

施設概要

開館時間 午前9時半から午後6時 ※10月から3月は午後5時まで。月曜(休日の場合翌日)、休日の翌日(日曜の場合翌火曜)、年末年始休館
常設展示観覧料 一般300円、高校生・大学生200円、小・中学生100円
※土曜・日曜、休日は中学生以下無料
場所 中央区柳島町2-10
駐車場 66台
TEL 025-225-6111

国指定重要文化財「旧新潟税関庁舎」

国指定重要文化財「旧新潟税関庁舎」

 明治2年に建てられた同庁舎は、開港五港のうち、当時の税関として現存する唯一の建物です。昭和41年までの約100年間、税関業務に使用されました。信濃川岸を埋め立て、日本の建築技術で建てられた擬洋風建築です。建物の中にはテーブルとイスがあり、休憩することができます。

国登録有形文化財「旧第四銀行住吉町支店」

国登録有形文化財「旧第四銀行住吉町支店」

 昭和2年、現在の中央区住吉町に建てられました。当時、近くには新潟米穀株式取引所や証券会社、銀行などが立ち並び、新潟経済の中心的な地域でした。平成14年まで営業を続け、住吉町から博物館敷地内に移築復元しました。現在は、内部の公開や会議室などの貸し出しサービスを行っています。


田村裕子さん
同館 解説ボランティア
田村 裕子さん

歴史を楽しく学べる常設展示

常設展示

 水と共に生きた新潟の人々の歴史を学ぶことができます。
 私のお薦めスポットは、松ヶ崎堀割の決壊です。徳川吉宗が将軍の時代、信濃川と阿賀野川の河口は一つでした。「今はずいぶん離れているのに、ウソでしょう!」と驚くかもしれません。

子どもも大人も楽しめる「たいけんのひろば」

たいけんのひろば

 昔の暮らしの道具や触ることのできる展示があります。土曜・日曜、休日を中心に、「たいけんプログラム」を開催しています。伝統的な季節の行事体験やわら紙作り、砂絵作り、火おこしなど、子どもから大人まで楽しめるプログラムを行っています。

迫力満点ミュージアムシアター

ミュージアムシアター

 CGと実写を組み合わせた迫力のある映像作品「新潟・水の記憶」「あまのてぶり」「黒鳥伝説」を上映しています!

開館20周年 記念企画展と特別企画を開催!

ロゴマーク

企画展 北前船と新潟 ―廻船(かいせん)と日本海海運の時代

 江戸・明治時代に、現在の北海道―大阪間の海路で、港から港へ商品を売買しながら航海した北前船。この北前船をはじめとした廻船は、各地に点在する港町を結び付け、活気づけていきました。中でも、信濃川河口左岸にあった新潟町は、日本海海運と信濃川や阿賀野川の河川舟運が交わる要所であり、多くの廻船が行き交う繁華な港町として発展しました。
 同館の開館20周年を記念し、北前船をはじめとした廻船と日本海海運の歴史を振り返ります。

新潟信濃川帰帆
新潟信濃川帰帆

諸国名所百景 越後新潟の景
諸国名所百景 越後新潟の景

会期 7月27日(土曜)から9月1日(日曜)
※土曜午前11時にギャラリートークを実施
観覧料 一般500円、高校生・大学生300円

1. 北前船の登場

日本海航路と北前船登場の歴史を紹介します。

船箪笥(ふなだんす)
船箪笥(ふなだんす)

2. 新潟町と廻船

廻船の寄港地を紹介します。

蜑(あま)の手振り
蜑(あま)の手振り

行田魁庵新潟入船之図(個人所蔵)
行田魁庵新潟入船之図
(個人所蔵)

3. 廻船問屋と船主

廻船問屋と北前船の商品取引について紹介します。

廻船問屋前田松太郎の引札(新潟ハイカラ文庫所蔵)
廻船問屋前田松太郎の引札
(新潟ハイカラ文庫所蔵)

4. 海運の荷品

廻船が運んだ荷品を紹介します。

焼酎徳利(とっくり)(公益財団法人鶴友会所蔵)
焼酎徳利(とっくり)
(公益財団法人鶴友会所蔵)


北前船は、自ら商品を仕入れて、運んで売ることでもうけていました。時に莫大な利益を得る一方、船が難破して大きく損をすることも。今より航海が危険な時代に荒波を越えて商売に挑んだ人々の歴史を紹介します!

安宅さん
同館学芸員 安宅(あたか)さん

特別企画 北前船の面影を追う みなとまち巡り

みなとまち巡り

 多くの北前船が寄港した新潟湊には、その繁栄と歴史を語る文化財が今も残っています。この新潟湊の繁栄には、河川交通でつながる内陸の川湊(在郷町)が大きく関わっていました。
 特別企画では、北前船に関係する歴史・文化を探るため、新潟をはじめ、市内の主な川湊だった町を水上、陸上から巡ります。現地を訪ね、北前船時代の新潟市に思いをはせてみましょう。

夏休み!親子新潟みなと歴史探訪

夏休み!親子新潟みなと歴史探訪

 ウォーターシャトルに乗って水上から新潟港の過去と現在を探ります。

日時 8月18日・25日(日曜)午後1時から午後4時
集合・解散 同館
対象 小学生と保護者
定員 各日40人
料金 無料
申し込み 8月9日(金曜)までに専用フォームから申し込み

新潟湊とつながる川湊を巡る日帰りツアー

新潟湊とつながる川湊を巡る日帰りツアー

 ウォーターシャトルなどに乗って、河川交通を通じて新潟湊と結びついていた各区の川湊(在郷町)を巡ります。学芸員が同行・解説し、現地ガイドによるまち歩きを実施します。

定員 各40人(2.は20人) ※各先着
料金 9,800円(2.は14,800円)
申し込み 7月24日(水曜)午前10時から電話で株式会社トラベルマスターズ(電話:0256-77-8056) ※時間、集合・解散場所など詳しくは同館ホームページに掲載
1. 中ノ口川の在郷町 白根と大野を巡る
日時
 9月8日(日曜)
2. 新井郷川の在郷町 葛塚を巡る
日時
 9月21日(土曜)
3. 信濃川の在郷町 小須戸と酒屋を巡る
日時
 9月29日(日曜)

日本遺産「北前船」の文化財を巡るツアー

日本遺産「北前船」の文化財を巡るツアー

 日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落」が文化庁に認定され、新潟市も構成自治体の一つになっています。
 日本遺産「北前船」の構成文化財を、同館監修のツアーで巡ります。 ※乗船なし

日時 10月14日(祝日)・23日(水曜)
定員 各日先着30人
申し込み 7月24日(水曜)午前9時から電話でハミングツアー(電話:0570-037154) ※時間、集合・解散場所、料金など詳しくは同館ホームページに掲載


信濃川・阿賀野川を軸とする河川交通によって発展してきた新潟市域の町の特徴が実感できます。北前船の往来に関わってきた町を巡る体験で、ますます新潟に興味が湧くと思います!

小林さん
同館副館長 小林さん

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