新津西スマートインターチェンジの整備効果の検証結果について
最終更新日:2015年8月20日
概要
市では、平成23年12月に開通した磐越自動車道新津西スマートインターチェンジ(ETC専用)の今後の改善に役立てるため、整備効果の検証を行いました。このたび、検証結果がとりまとまりましたのでお知らせします。
検証項目は、新津西スマートインターチェンジの整備に関する実施計画書で想定した以下について、検証を行いました。
- 救急搬送時間の短縮効果
- 所要時間短縮効果
- 渋滞緩和効果
- 地域活性化
- 企業活動の効率化
右記画像のA4版の資料です。
検証方法
整備効果の検証は、消防署、一般の道路利用者、スマートインターチェンジ周辺の企業および観光施設に対するアンケート調査や開通前後の民間プローブデータ(一般車両の走行データ)の分析により行いました。
分類 | 対象 | 方法 | 配布数 | 回収数 | 実施日 |
---|---|---|---|---|---|
救急関係者 | 消防局および秋葉消防署 |
アンケート | 2 | 2 | 平成24年10月29日から平成24年11月9日まで |
道路利用者 | 県庁および市役所職員 | WEBアンケート | 配布なし | 246 | 平成24年9月14日から平成24年9月30日まで |
道路利用者 |
スマートIC周辺地域住民 | 郵送配布・回収アンケート | 5,076 | 1,213 | 平成24年9月14日から平成24年10月31日まで |
観光施設来訪者 | 5施設 | 現地ヒアリング | 配布なし | 318 | 平成24年9月16日、平成24年11月4日 |
観光施設 | 郵送配布・回収アンケート |
19 | 16 | 平成24年9月20日から平成24年10月12日まで | |
新津工業団地 | 団地内企業 | 郵送配布・回収アンケート |
32 | 21 | 平成24年9月20日から平成24年10月12日まで |
注1:道路利用者の有効回答数は1,185
注2:観光施設来訪者へのヒアリングは、新津西スマートIC周辺の観光施設のうち5施設で実施
注3:観光施設は、新津西スマートIC周辺の19施設を選定
1 救急搬送時間短縮効果の検証
想定した効果
- 秋葉区役所から新潟市民病院への所要時間(注1)が約4分短縮します。
注1:平成17年道路交通センサスの混雑時旅行速度から計算。
検証結果
- 秋葉区の現場から中央区の病院への搬送件数のうち、約8割(※)が新津西スマートICを利用していることがわかりました。
- 上記の搬送について、約5分(※)の短縮を確認しました。
※救急隊の実感による利用回数・所要時間を基に算定
評価:実施計画で想定した効果と同程度の効果を確認
検証内容の詳細版は、上記より確認できます。
2 所要時間短縮効果の検証
想定した効果
- 秋葉区役所から、最も通勤動態の多い旧新潟市(注1)の主な就業地である「新潟県庁」「新潟市役所」「新潟駅」周辺へのピーク時所要時間(注2)は、スマートICの利用により、それぞれ短縮します。
注1:平成13年1月1日の黒埼町(当時)との合併前の新潟市。
注2:平成17年道路交通センサスの混雑時旅行速度から計算。
検証結果
- 一般道路ユーザーアンケートから通勤利用者の実感として所要時間を確認しました。
評価:実施計画で想定した効果と同程度の効果を確認
検証内容の詳細版は、上記より確認できます。
3 渋滞緩和効果の検証
想定した効果
- 一般国道403号割野交差点の渋滞解消及び周辺道路の渋滞が緩和します。
検証結果
- 一般国道403号割野交差点の渋滞が解消しました。(国道403号の新潟市中心部方面への2車線化効果と合わせての効果)
- 一般国道49号の交通分担率の低減を確認しました。(朝ピーク時)
評価:実施計画で想定した効果と同程度の効果を確認
検証内容の詳細版は、上記より確認できます。
4 地域活性化の検証
想定した効果
- スマートIC周辺に点在する観光レジャー施設へのアクセス性向上により、観光客の増加等による地域活性化が期待できます。
検証結果
- 現時点では、観光施設で売上等の効果を実感している施設は少なかった。
評価:今回の調査では確認できなかった。
検証内容の詳細版は、上記より確認できます。
5 企業活動の効率化の検証
想定した効果
- スマートICの整備により、物流等の効率化が図られ、企業活動の効率化、さらには産業の発展が期待できます。
検証結果
- 高速道路の利用ICの変化(利便性の向上)、配送エリアの拡大、時間短縮効果など企業活動の効率化や工業団地の付加価値向上などの整備効果を確認しました。
評価:実施計画で想定した効果と同程度の効果を確認
検証内容の詳細版は、上記より確認できます。
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