諏訪神社本殿・献詠詩歌

最終更新日:2022年8月30日

諏訪神社本殿について

名称

味方諏訪神社本殿

種類・種別

有形文化財・建造物 

指定年月日

昭和61年3月28日

寸法

桁行5.05尺 梁間4.60尺

概要

諏訪神社は慶長15年(1610)年再建、安政5(1858)年、拝殿建立と伝えられています。本殿は安政期から覆堂内に安置されていたので良好な状態で保存されており、格調高い当時の姿を今に伝えています。建物の正面の柱、屋根とその下の垂木等は直線的ではありますが、柱、梁の組み方、軒下の飾り等、様式的に神社建築の要素を備えています。また剥落は進んでいますが、正面やあちらこちらに彩色や彫刻がなされ、比較的豪華で華美な江戸初期の特徴を表しています。勧請(かんじょう)年月日は不詳ながら一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、柿葺(こけらぶき)が施され、その手法は本格的で軸部は円柱に地長押(じなげし)、内法長押(うちのりなげし)、頭貫(かしらぬき)をつけ、前面のみ板唐戸(いたからど)、側面は横羽目、三周に切目縁をまわし脇障子をつけています。軒回りは出三斗(でみつと)、中備は本蟇股(ほんかえるまた)で、二軒平行繁垂木(ふたのきへうこうしげるたるき)、妻飾は虹梁太瓶束(こうりょうたいへいづか)が施されています。向拝は各角柱の上に水引虹梁、平三斗、本蟇股を置き側柱から海老虹梁を渡し、高欄は組高欄、正面部のみ親柱付となっています。向拝回りの絵様及び軸部の彫刻には彩色を施していましたが、現在はほとんど剥落しています。小規模な建物ながらも様式は整備されていますが、垂木が直線的でやや硬い印象を受けます。彫刻、絵様等は比較的派手に施されていますが江戸初期の作と見られます。妻飾り破風部分には後世に手を加えた形跡があります。明治16年の神社明細帳には「慶長十六年再建」とありますが、ほぼ妥当と思われます。17世紀初期まで遡る数少ない建築の一つです。拝殿、幣殿については棟札によって安政5年(1858)年の建立とわかります。保存状態は良好で造りがよく、本殿とともに格調の高い建物です。

所在地

南区味方164

献詠詩歌について

名称 

味方諏訪神社 献詠詩歌

種類・種別

有形文化財・絵画

指定年月日

平成8年12月26日

概要

味方諏訪神社に奉納されている和歌・俳諧が額に収められています。一部、字のかすれや墨の剥離がありますが良好な状態で保管されています。和歌は百首、俳諧が四十五首奉納されています。作者は味方、吉江、白根、茨曽根、新飯田(以上、現南区)から、笠木、大野(現西区)、現加茂市や燕市等広範囲に及んでおり、江戸時代中期、蒲原一帯に和歌、俳諧が隆盛していたことを物語っています。

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