西区かがやき大使☆越乃リュウ通信76

3月になると冬の寒さを残しつつも　空気がほんの少しやわらかで軽やかになったような気がします。
散歩をしていると梅の花がほころび、桜の花のつぼみもふくらみ始めていました。
季節が移ろい春はもうすぐそこまで来ています。

3月は卒業の季節です。
これまでの私の卒業は　幼稚園　小学校　中学校　宝塚音楽学校　宝塚歌劇団。
別れは寂しく　その都度猛烈に泣いていました。
でも卒業は永遠の別れではなく　次のステップの為に必要な時間なんだと次第に気づくようになりました。
新しい世界が待っていると思えば　少しだけ前向きになれます。

この春　卒業や転勤で環境が変わる方　故郷を離れる方も多いと思います。
私が新潟を離れたのは16歳の3月でした。　
別れは寂しく　不安と期待を抱えながら故郷を離れました。
それから23年間私は宝塚で過ごしました。

宝塚を卒業する時はそれまでの学校の卒業とは全く違いました。
二度と戻ることはできない場所から旅立つんだという感覚。
これまで時間を共にした仲間との別れはとても寂しいものでした。
当たり前だった日々は二度と戻ることはなく 1日1日が全て思い出に変わっていく…
そしていつの間にか寂しさは感謝へと変わっていきました。
そして宝塚を卒業し　また新しい世界へと向かいました。

先日懐かしい写真を見つけました。
宝塚を卒業する少し前の写真です。
よく見てみると　手に持っている干支の置物が「巳」だと気づきました。
なんと干支が一周しています。
干支が一周してやっと　過去の自分より今の自分が好きになれた気がします。
不安を抱えながらも　ゆっくりでも転んでも少しずつでも歩き出せば　新しい世界は待っていて
自分次第で世界は変わるということを　今改めて実感しています。

この春ご卒業される皆様　ご卒業おめでとうございます。
新しい時間が待っています！
春の光をたっぷり浴びて　新しい一歩を踏み出しましょう。

越乃リュウ