1 学校規定(校則等)における『子ども条例』に合致しないと思われる事項の一つについて

最終更新日:2024年9月2日

受付日:令和6年4月 年齢:40歳代

ご意見・ご提案

 医療者として新潟市内外の子どもたちと関わっています。治療等の中で姿勢等の改善の為に矯正補正用の靴下等を使用していただくことがありますが、新潟市内の多くの中学校が靴下の色を1色に指定している(特に白指定)ということがわかりました。また長さについても規定するところもあります。
 多様性の時代、そして新潟市あるいはそれに追従して新潟県が子ども条例について制定もしくは制定予定としているなかで、色の種類や長さを指定している現状は、時代に合わないという一般論はもとより、子ども条例違反の状況と言わざるを得ませんし、文科のいう『個別最適』状況にも反しています。新潟市こども条例の掲げる『自分らしく生きる権利』はもちろん『安心して生きる権利』に反すると考えます。
 さらには、例えば『靴下は白。ただし女子の黒のタイツは認める』というところもあるようで、これは性による区別でもあり、これもまた平等性の配慮に欠けた規定です。捉え方からすれば、選択肢が全くない状況においては、それがいやだったら学校に来なくてもよい、ということを示していると言われても仕方ありません。
完全自由なんでもありということではなく、せめて複数の選択肢の中から個別最適な判断ができるようすべきです。例えば、『白・黒・紺を基調とする(タイツ等も同様)』ならまだ理解できます。ただし長さについては規定すること自体なんら意味がありません。
 すべてにおいて決して集団教育上、何でも自由ということを求めるという事ではありません。
 今回、まずは靴下のお話をしましたが、私の立場で何か学校に言えば『医療上必要であれば認める』と言われそうですが、それもまたイジメ等の助長になりかねません。医療の有無にかかわらず、子どもの権利として選択肢を用意してあげることやある程度幅があるなかで選択をできることが、現代の大人がすることです。
 市長及び教育長は、この改善に向けて、検討するという次元ではなく、即刻改善通知等を出すべき、と考えますがいかがでしょうか?

回答

 教育委員会では、令和元年7月に新潟市立中学校、中等教育学校、高等学校の校則を調査し、中学校長会を通じて、校則の見直しを指示しました。その後も校則見直しの進捗状況を確認しながら、令和3年9月には『校則の検証・見直しに関するガイドライン』を作成(令和5年2月改定)し、各学校での具体的な検証・見直しの指示をしております。
 『校則の検証・見直しに関するガイドライン』では、校則は「学校が教育目的を実現していく過程において、児童生徒の発達段階や学校、地域の状況、時代の変化を踏まえて」定めるものであり、「学校の教育目的に照らして適切な内容か、現状に合う内容に変更する必要がないか、本当に必要なものか、絶えず見直しを行うこと」、「児童生徒や保護者、学校運営協議会等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましい」と示しております。これは、『子ども条例』の精神に合致するものであり、各学校で生徒の意見を反映させながら校則見直しが進められるよう、今後も継続して進めて参ります。令和5年3月の調査では、校則の検証・見直しに取り組んだ学校(市立中学校・中等教育学校・高等学校)が59校、令和6年度に見直し予定が1校となっています。また、検証・見直しに生徒が参画している学校が8割、保護者、学校運営協議会が参画している学校がそれぞれ2割程度ありました。
 なお、教育委員会が令和5年度末に実施した調査では、ご指摘のあった「靴下の色を1色に指定している」学校も数校ありました。これからも、靴下の規定に限らず、多様性が尊重され、複数の選択肢から生徒が選択できるなど、必要な配慮がなされている校則になるよう、継続的に検証・見直しに取り組むように促していきます。

回答日:令和6年4月
担当課:学校支援課

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