令和5年4月11日 市長定例記者会見

最終更新日:2023年4月14日

市長定例記者会見

開催概要
期日 令和5年4月11日(火曜)
時間

午前10時00分から午前10時43分

場所 新潟市役所(本館3階 対策室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画

発表内容

1.令和5年度「市長とすまいるトーク」の開催について

 おはようございます。
 新年度、最初の定例会見となりますが、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
 はじめに、「令和5年度『市長とすまいるトーク』の開催について」です。
 市民の皆さまから市政に関するご意見やご要望を直接お聴きするとともに、市政への理解をさらに深めていただくことを目的に、「市長とすまいるトーク」を今年も開催いたします。
 「新潟市総合計画2030」~新たなまちづくりのはじまり~というテーマで行わせていただきます。
 令和5年度は、本市の新しい総合計画に基づき新たなまちづくりをスタートさせる節目の年でありますので、総合計画の概要と今年度の市の取り組みについて、市民の皆さまへお伝えしたいと考えております。
 日程につきましては、皆さまのお手元の資料のとおりです。
 市政に関するご意見を聴かせていただき、今後の市政運営の参考とさせていただきますのでよろしくお願いします。

2.新潟市SDGs(エスディージーズ)未来都市 ロゴマークの決定について

 次に「新潟市SDGs(エスディージーズ)未来都市 ロゴマークの決定について」です。
 SDGs(エスディージーズ)の達成に向けた市内での取り組みが、これまで以上に推進されるよう、取り組みの際の旗印となるロゴマークを公募により、決定いたしましたのでお知らせいたします。
 こちらになります。
 作成者は、愛媛県在住の高田研吾さんです。
 SDGs(エスディージーズ)未来都市として本市が推進する「持続可能な食と農の創出」「都市と田園が共存する強み」をテーマに、市内外から計80作品の応募をいただきました。
 審査にあたっては、SDGs(エスディージーズ)の専門家や実際に活動されている学生、アートディレクター、イラストレーター、食と農の分野でご活躍されている方など計7名で審査をいたしまして、選定いたしたところです。
 SDGs(エスディージーズ)の17の目標の色を使い、「稲」をモチーフに日本一の水田面積を誇る新潟市らしさを表現した作品で、審査委員からは、「シンプルな中に食と農を感じさせるデザイン」、「都市と田園が共存するという点においても、デザインの都会的な雰囲気により想起される」などの講評をいただいております。
 このロゴマークは、「食と農」の分野を含め、さまざまな分野の持続可能な取り組みで使用することを想定しております。
 本日、私の後ろに設置しておりますパネルや、この市役所庁舎の正面玄関脇の壁面ラッピングなどにも使用しています。
 SDGs(エスディージーズ)の達成に向けては、一人一人の取り組みが大切ですが、SDGs(エスディージーズ)に取り組む際の旗印として、本市としても様々な取り組みで使用して参ります。
 また、簡単な届け出は必要となりますが、企業・団体・個人を問わず、是非、多くの方からもご使用いただきたいと考えております。

3.モデル校による「食と農のわくわくSDGs(エスディージーズ)学習」がスタートします

 次に、「モデル校による『食と農のわくわくSDGs(エスディージーズ)学習』について」です。
 本市が令和4年度に選定されました「SDGs(エスディージーズ)未来都市」の中核事業として、モデル校による取り組みがスタートします。
 学習では、従来の小学校低学年を中心とした動物とのふれあい体験や野菜の収穫体験とは異なり、本市の強みである食や農をテーマに、児童・生徒・学生自らが課題を設定し、探求しながら学習成果をまとめていきます。
 今後、モデル校と教育委員会、農林水産部が連携しながら、実践校を増やし、将来を担う人材づくりにつなげていきます。

4.萬代橋チューリップフェスティバルの開催について

 次に「萬代橋チューリップフェスティバル」の開催についてです。
 このフェスティバルは、にいがた2km(ニキロ)内で本市のシンボルである萬代橋を、保育園、幼稚園をはじめとする448の団体や個人の皆さまから育てていただいた約2万6千本の市の花「チューリップ」で彩るものです。
 昭和61年に初代萬代橋架橋100周年を記念して開催されたことに始まり、今年で38回目を迎え、今年の開催期間は、4月13日から4月30日までの18日間となっております。
 なお、初日の4月13日に、オープニングセレモニーの開催を予定しております。セレモニーでは、チューリップを育てていただいた園児たちと、パレードも行います。
 ぜひ、市民の皆さまに、新潟のチューリップの素晴らしさを感じていただけたらと思っております。
 また、このフェスティバルだけでなく、東大通の中央分離帯や歩道の花壇のほか、信濃川やすらぎ堤にも多くのチューリップが咲きますので、あわせて、花と緑に彩られたまちを楽しんでいただけたらと思っております。

◎令和5年度のスタートに当たって

 最後に、令和5年度のスタートに当たり、抱負を若干、申し上げます。
 今年度から「新潟市総合計画2030」に基づく、本市の新しいまちづくりがスタートいたします。
 先ほど、SDGs(エスディージーズ)未来都市のロゴマークについて、ご説明いたしましたが、新しい総合計画は、目指す都市像である「田園の恵みを感じながら 心豊かに暮らせる 日本海拠点都市」を実現するとともに、SDGs(エスディージーズ)の達成にも貢献していく計画にしております。
 また、10年先、20年先を見据えて、新潟市が持続的に発展していくため、「都市の活力向上」と「住民福祉の向上」の好循環の創出に向けた取り組みを進めてまいります。
 その初年度となる令和5年度予算では、特に力を入れていく「3つの力点」を設定しました。
 一つ目は「活力あふれる新潟」に向けて、にいがた2km(ニキロ)を成長エンジンとして、都市機能の充実や拠点性の向上、産業全体の活性化に取り組んでいきます。
 二つ目は「子どもと子育てにやさしい新潟」に向けて、安心して子育てができるよう、産後ケアの充実など経済的・精神的負担の軽減に取り組んでいきます。
 三つ目は「活力と魅力あふれる区づくり」に向けて、区の予算と権限を拡充し、8つのカラーで成長する新潟市を目指していきます。
 以上「3つの力点」を意識した取り組みをしっかりと進めることで、「選ばれる都市 新潟市」に向かって前進してまいります。
 そして、5月11日からは、G7(ジーセブン)新潟財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されます。残り1カ月となり、準備も大詰めに差し掛かっていますが、会議の成功に向けて全力をあげてまいります。
 新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、国内の観光需要や、国外からのインバウンドの回復が見込まれる中、このG7(ジーセブン)開催を契機に、新潟を国内外へ最大限アピールし、ぜひ多くの皆さまから新潟にお越しいただきたいと考えています。
 先月、4年ぶりに「にいがた酒の陣」が開催されたり、国際クルーズ船の寄港が再開したりするなど、社会経済活動が大きく動き出しており、この先も前回の記者会見でご紹介した新潟シティマラソンの開催など官民含めて多くのイベントが予定されております。
 今年度は、まちに活気があふれ、市民の皆さまに笑顔があふれ、そんな明るい1年となるよう願っていますし、新潟市としても精一杯、取り組んでまいりたいと考えています。
 私からは以上です。

質疑応答

令和5年度「市長とすまいるトーク」の開催について

(新潟日報)

 すまいるトークについてお願いします。前回に引き続き5月開催とした理由というのは何かあるのでしょうか。また、せっかく市民と意見交換する機会なので、より集客に向けて何か今年新たに方策というものはあるのでしょうか。

(市長)

 昨年に引き続き春の開催ということになりましたけれども、総合計画ができましたので、いち早く市民の皆さまに計画の概要と今年度の取り組みを知っていただきたいと考えて、昨年に続き、この時期の開催とさせていただきました。 ただし、次回以降のすまいるトークにつきましては、その時のテーマですとか、市民の皆さまにお伝えしたい事柄などもありますので、そうしたことも踏まえて、開催時期につきましては特定せずに、今後も開催時期を検討していきたいと考えております。また、参加者を増やすための方策についてですけれども、ここ数年、毎年、500から600名の方からご参加いただいているところでございますけれども、より多くの方からのご参加をいただきたいと考えております。各会場におきましては大変活発にさまざまなご意見をいただき、私も時々面食らうことがあるのですけれども、市民の皆さんからは、テーマに限らずさまざまな、普段考えていらっしゃる事柄のご意見をいただく場でもありますので、積極的に参加いただきたいと思っております。特に、若い世代の方々への情報発信に取り組んでいきたいと考えておりまして、市報のほか、市の子育て支援施設、大学、専門学校への広報、新潟市公式LINE(ライン)等での情報発信を行っていきたいと考えております。また、すまいるトークに参加いただけなくても、市政への理解を深めていただけるよう、新潟シティチャンネル(YouTube(ユーチューブ))での情報発信も後日考えております。

(新潟日報)

 すまいるトークは、市長が就任されてから5年目でということでよろしいですか。1年目からですか。

(市長)

 1年目は就任したのが秋だったので、その年度はやっていないと思います。

(新潟日報)

 分かりました。それでは後で確認しますけれども、先ほど、市民の方からさまざまなお考えをもらってというお話があったのですけれども、これまですまいるトークを重ねてきて、市民から意見をもらって感じたことですとか、市政に役立ったことが何かあれば教えてください。

(市長)

 さまざまありますけれども、一つは、やはり買い物です。地域の中で買い物の場がなくなったので、スーパーを作ってくださいと、行政では対応できないような事柄、それから公共交通の減便などをしないように充実させてほしいとか、空き家の問題ですとか、地域の活力の問題といったものを私としては深刻に受け止めてお聞きしてまいりました。

(新潟日報)

 新型コロナウイルス感染症の方も何年か続きましたけれども、5月には5類に移行されるということで、さらに今年度についてはより多くの参加が見込めるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

(市長)

 そうですね。やはり広く市民の皆さんから参加いただくためには工夫も必要だと思いますけれども、今お話しいただいたように、これまでの間、コロナでいろいろなところに出るということにためらいがたくさんあったと思います。そういった中でも、これまですまいるトークを皆さんから感染対策をして、マスク着用で継続できたということについては、一定の評価をしているところであります。

G7(ジーセブン)新潟財務大臣・中央銀行総裁会議の準備状況について

(新潟日報)

 市長は今、令和5年度の部分でG7(ジーセブン)についても触れられましたけれども、具体的に今現在のG7(ジーセブン)の準備状況というのはどのような状況でしょうか。

(市長)

 結論から先に申し上げますと、まずまず順調に進んでいると認識しております。警備、輸送、会場周辺の環境整備、食事などのおもてなしといった分野ごとに、国、財務省になりますけれども、県、県警はじめ各関係者と1つ1つ確認しながら進めていると報告を受けております。先日、鈴木財務大臣から視察に直接おいでいただきまして、大臣から、「新潟の素晴らしい文化や産業をPRしてほしい」とおっしゃっていただきました。我々も大変重要な会議で、どうしても警備も厳重にならざるを得ない中で、大臣からこういったお言葉をいただき大変ありがたく思いましたし、また、しっかり対応していかなければならないと感じたところです。

(新潟日報)

 まさに今、市長がおっしゃったように警備が厳重になる中で、なかなか要人の方々には直接アピールが難しい部分もあるのかと思うのですけれども、例えばどういった方を対象に新潟のPRをしていきたいとかという思いがあるのでしょうか。

(市長)

 その辺のところは、財務大臣ですとか中央銀行総裁といった会議に直接出られる方々の他に同行される方々、マスコミの方々もたくさん来られると聞いておりますので、少し分けて対応していきたいと考えております。それぞれ場面に応じたきめ細かいPRを現在検討しております。具体的には、それぞれの食事提供機会に応じた新潟の旬の食材を使用した食事を提供したり、会議場やプレスセンターでの新潟の見どころ案内を行ったり、代表団や報道関係者向けに新潟の歴史、文化が体験できる小旅行の提案などを計画しております。

(新潟日報)

 これまで、農相会合やさまざまな会合の経験があると思いますけれども、そこから変えた部分といいますか、より今回はこの部分を手厚くしているとかといった部分はあるのでしょうか。

(市長)

 総じて細かい部分で配慮をした、配慮せざるを得なかったということがあると思います。大きな違いとしては、私もG20(ジートゥエンティー)しか経験しておりませんけれども、G20(ジートゥエンティー)の場合はスマート農業の視察をいただくために、大臣の皆さんが南区に出向いて、現場でスマート農業を視察していただきましたし、北方文化博物館に行って新潟の食や文化、歴史といったものを感じていただく機会を設けることができたのですけれども、今回につきましては、要人の方についてはそういったことは難しいのではないかと感じております。その辺りの違いがありますし、日程もタイトということで、そのタイトな中でできるだけ新潟のPRをさせていただきたいと思います。

(NHK)

 要人の方以外の同行された方への歴史、文化が体験できる小旅行を提案とおっしゃいましたけれども、具体的に会合の期間中に行っていただくようなイメージになるのでしょうか。

(山本2023年G7サミット推進課長)

 今ほどのご質問につきましては、会合の期間中、前後も含め、今、小旅行の計画をさせていただいているところでございます。

(読売新聞)

 市民の皆さんにとって少し遠い存在になっているのかなという印象もあるのですけれども、関連イベントも複数あるかと思いますけれども、改めて市民の方にどのように今後G7(ジーセブン)を考えてほしい、触れあってほしいですとか、そういったところと、今回、一過性のものではなくて、G7(ジーセブン)をきっかけに今後発展のためにどうしていきたいとか、経済の話は先ほどあったと思うのですけれども、例えば教育ですとか、何かそういったところに発展していきたいですとか、現状、お考えがあればお聞かせください。

(市長)

 ありがとうございます。ともするとそういった傾向にも陥りがちな点もあろうかと思います。まずは玄関口である新潟駅ですとか空港における花装飾やサイン、会場周辺でバナーを設置したり、まちなかを飾りつけて、市民の皆さまにもG7(ジーセブン)が新潟であるのだという意識づけなども行っていきたいと考えております。また、大臣、中央銀行総裁のお一人お一人に、小中学生が作成するウェルカムカードを準備いただき、要人の方々にお渡しする予定にしております。
 小学校の給食について、少し追加させてください。

(山本2023年G7サミット推進課長)

 今後ご案内の予定でございますが、毎回、こういった会合が行われる際に開催しておりますサミット給食といったものも今後予定しておりまして、その辺りは、詳細が固まりましたらご案内させていただきたいと思っております。

(読売新聞)

 子どもたちにとっても、例えば国際交流ですとか、コロナ禍が少し緩和されたことに伴って、子どもたちにも何か考えてほしいことですとか、市長から何かあればお聞かせください。

(市長)

 G7(ジーセブン)という大きな会合ですけれども、やはり子どもたちが、新潟から世界に目を向けていただくということが、一番重要な教育的な意義になるのではないかと思います。先進国の皆さんから新潟に訪れていただいて、国際的な経済問題ですとか、現在のウクライナ問題ですとか、こういうものを協議していくことでありますので、ぜひ学校現場においてもG7(ジーセブン)の内容をお伝えしていただきたいと思っております。また、新潟市としては、過去5回こうした国際会議を誘致することができており、ボランティアの方々、国際会議の経験が蓄積されておりますので、それを生かしながら、今後も国際交流の促進ということにつなげていきたいと考えております。

新潟市SDGs(エスディージーズ)未来都市 ロゴマークの決定について

(新潟日報)

 SDGs(エスディージーズ)についてお願いします。総合計画でもSDGs(エスディージーズ)の視点を盛り込んでいますが、改めて市の取り組みとSDGs(エスディージーズ)をどう組み合わせていくのか、お考えを教えてください。
 それから、新しいロゴについて、市長の感想をお願いします。

(市長)

 ロゴマークについては、非常に明るくて、新潟の稲をモチーフにしたということで、大変いい出来映えではないかと思っております。積極的にSDGs(エスディージーズ)の広報にさまざまな場面で活用していきたいと考えております。
 SDGs(エスディージーズ)の推進に向けた市の取り組みですけれども、SDGs(エスディージーズ)の本旨というものは、将来に向けて持続可能な社会を築いていくことでありますので、まずは、新潟市の政策、取り組みが持続可能な社会形成に寄与するものになっているか、また、取り組み自体の持続性が十分に確保されているかなど、我々も足元から見直していく必要があると考えております。このような考えに基づき、昨年度は、本市の強みであり、多くの課題を抱える「食と農」の分野にフォーカスしてSDGs(エスディージーズ)未来都市計画をまとめさせていただきましたし、総合計画2030の策定を進めてまいりました。今年度は、新総合計画のもとで、政策や取り組みを運営していくことになりますが、単にSDGs(エスディージーズ)という言葉を普及推進していくのではなく、あらゆる分野の政策や取り組みにおいて、それが持続可能なものかどうか強く意識し、実行していく年にしていきたいと考えております。

統一地方選挙の結果について

(新潟日報)

 先日行われた市議選について、議会の安定は市政運営に重要なことと思っています。今回の選挙結果について、市長はどのような感じをお持ちになられましたでしょうか。よろしくお願いいたします。

(市長)

 まず、当選された議員の皆さま方に、心からお祝いを申し上げたいと思います。今回の選挙は、人口減少対策や子ども・子育て支援、まちづくりが争点となりまして、そのような課題をどう解決し、地域や区、新潟市をどう発展させていくかという考えや思いを精いっぱい訴えられたと思いますので、市民の期待を背負った議員の皆さまと、これから4年間、市政発展のために議論しながら、一緒になって新潟市政発展のために進めていきたいと考えております。会派構成というご質問であれば、今後どのような会派を作って4年間活動していくのかということつきましては、議員の皆さんのお考えですので、コメントはできませんけれども、市政運営にあたってはこれまでどおり、特定の会派によることなく、今後も公平な市政運営を行っていきたいと考えております。

(時事通信)

 今回、投票率が過去最低となりましたが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 要因はなかなか明確に申し上げられないのですが、私自身が感じているのは、例えば候補者の方から聞いたのは、田植えの時期ですとか、学校関係ですとか、忙しい時期が重なってなかなか市民の皆さんの関心が向かなかったというようなお話も聞きましたし、私自身は、新型コロナウイルス感染症の影響というのがやはり大きいのかなと感じていまして、3年間、新型コロナウイルス感染症で、現職の皆さんということになるかもしれませんけれども、政治活動、議員活動が思うに任せず、後援会の皆さまや市民の皆さんとの接触が少なくなってしまったと。一方で、有権者の後援会の皆さんや市民の皆さんからすると、議員の存在というのが以前より身近に感じることができなくなったというようなこともあるのではないかと思いますし、新型コロナウイルス感染症で3年間、私たちがこれまで経験したことのないような生活やご商売を余儀なくされて大変だったということも影響したのかなと考えております。また、県議選で無投票になったところもありますので、そういった連動というか、二つよりも一つしかなかったところについては、投票率が減少したということも考えられるのではないかと見ています。

(新潟日報)

 今の投票率の関係で、市長がおっしゃったような要因もあるとは思うのですが、市政の関心ももしかしたら薄れているのかなという印象も受けまして、その点については、まちの人からお話を聞いたりしているとそういう印象を受けるのですが、その点については何かお考えになることはありますか。市政への関心がどうなっているのか。

(市長)

 これまでということであれば、やはり今申し上げたコロナで市民の皆さんの関心がそちらに向いて、私どももこの3年間というのはどちらかというとコロナで明け暮れて、3年間の集中改革に取り組みながら財政の健全化、にいがた2km(ニキロ)といったまちの活性化といったものに取り組んできたところでありますけれども、そういうところに皆さんの関心が多くいかなかったのではないかと、今のご質問を聞いて感じたところです。

(新潟日報)

 最初のすまいるトークのところでも、若い世代にもっと関心を持ってもらいたいという趣旨の発言があったかと思うのですが、市政に関心をより持ってもらうために、これからこういうことをやっていきたいというお考え、思いが何かあれば教えてください。

(市長)

 若い人たちに関心を持ってもらうために政策をこういうふうにするという、そういった直接的なことではありませんけれども、今、私たちがやっているのは子ども子育てということに力点を置いて、経済的、精神的負担が大きい子育てをする方々の環境を積極的に支援しましょうということで、子育て3施策も充実させております。こうした情報を積極的にPRしながら、例えば北区で先般、自治協議会の委員の皆さんから、私が言った産後ケアの充実について取り組んでいただいて本当にありがたかったと。そういうご意見をいただいたことが、直接市政に反映されるのならば、やはり若い人たちの関心も市政に向いてくると思います。選挙の時にも言ったのですが、とかく大きなにいがた2km(ニキロ)のようなところが報道を通じて市民の皆さんに伝わることが多いと思いますけれども、それだけではなくて、市民の皆さんの関心というのは自分の地域のことであったり、自分たちが直接受ける行政サービスといったものも充実をより実感として感じると思いますので、先ほど申し上げましたように、高齢化のため地域の買い物機能が低下している、公共交通の移動が不便になってきている、そういうところにまで我々も細かなところまで目配りしながら、今後、今すぐできるものとできないものとが当然ありますけれども、目配りしながら新潟市の行政というものを進めていかなければならないのではないかということは感じております。

(新潟日報)

 さらに積極的なPRとか、あるいは自分の意見がきちんと反映されるのだということを実感できるような進め方をしていきたいというような。

(市長)

 そうですね。

(新潟日報)

 PRという部分で周辺区のまちづくり、まさに先ほど市長もおっしゃっていましたけれども、やはり今回の選挙戦でいくと、例えば市長は、8区の権限強化とかにいがた2km(ニキロ)と8区の連携ということを力強く進めていらっしゃいますけれども、やはり地元の方には伝わっていなかったという部分があると思うのです。特ににいがた2km(ニキロ)は2年近く経っていますけれども、まだ伝わらない。その部分を市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 まだ予算案に盛って、その予算が可決して、これから執行して、市民の皆さんに届いていくことになると思うのですけれども、それが市民の皆さんに届いて初めてそういうものができて、実感として市民の皆さんが感じない限り、なかなか情報だけでこういうことをやっているのだということにはならないのではないかということも感じているのです。

(新潟日報)

 にいがた2km(ニキロ)の方は結構早い段階でにいがた2km(ニキロ)と8区の連携というふうにやられてきていて。

(市長)

 地理的に距離が遠いということで、残念ながら、にいがた2km(ニキロ)をご覧になっていない市民の方々もたくさんいらっしゃいますので、実感として感じていらっしゃらない人もたくさんいるのではないかと思います。一方で、にいがた2km(ニキロ)をたびたび通ったり、遊んでいらっしゃる方々にとっては、だんだん変化しているにいがた2km(ニキロ)を、良く受け止めていただいているのではないかと感じています。

(新潟日報)

 先ほど、北区の自治協議会で産後ケアに取り組んでもらってありがたいという声があったと聞きました。子育てと同じように、3本柱の一つで8区の魅力創出を市長は挙げていると思うのですけれども、それに関連して、自治協議会だったり、市議選で応援に入ってなのか、8区の魅力創出、区長権限の強化について、何か市民の声があれば教えてください。

(市長)

 野球関係者の皆さんからは、「北区のバックスクリーンを整備してもらってありがとうございます」という言葉をいただきました。バックスクリーンがないために、投げるボールが見えにくいということで前からいただいていて、これがずっとできなかったのです。

(新潟日報)

 それが今年度の予算に入ったということですか。

(市長)

 その中に入っているのです。

(新潟日報)

 北区でそういった声があって、他にも何かあれば。

(市長)

 他には、私が選挙に出たわけではないので、こちらからお話しすることが多かったので、直接そんなに多くは分からないです。

(新潟日報)

 候補者皆さん、それぞれの区で課題を言っていたと思います。改めて、それぞれ8区の魅力を高める重要性というところで、市長のお考えをお聞かせください。

(市長)

 そもそも政令市新潟の成り立ちというものが、ずっと一つのエリアの中で長い時間をかけて成熟、発展してきたわけではなくて、新潟市の場合は平成の大合併によって、複数の多くの市町村が合併して成立したという経緯から、どうしても地域的な差というものが出てしまう、存在してしまうと。一方で、それが私どもは区ごとの魅力がたくさんあるのだと言っているわけでありますけれども、そうした状況の中で、新潟市全体で同じような各区を作るのではなくて、特色ある区づくりを進めていく一方で、やはりきめ細かに、今、人口減少が進んでいて、地域の中の活力が失われてきており、また生活も大変な状況になっているところもありますので、そうしたところをきめ細かく、我々は目配り、気配りしながら対応していく必要があると考えています。

(新潟日報)

 分かりました。特に周辺区、例えば白根ですとか巻ですとか、合併によって非常に人口が減っていたりするといった問題があると思うのですが、そこもしっかり意識を向けというか。

(市長)

 そういった区を挙げて言っていただいてもいいのですけれども、中央区の中でもやはり、私たちが買い物をする場所がないとか、中央区の中の外れですとか、そういう意識を市民の皆さんが持っていらっしゃるということなのです。

過去の市長記者会見

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このページの作成担当

政策企画部 広報課

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