令和6年1月13日
最終更新日:2024年1月13日
新潟市西区民の皆さまへ
はじめに、元日に発生しました能登半島地震により被災され、現在も困難な状況に置かれている方々に心からお見舞い申し上げます。
西区で被害が多く発生し避難所生活を余儀なくされている方もいらっしゃいます。
コミュニティ協議会、自治会役員、地域住民の方々には自宅が被害にあいながらも避難所の運営を行っていただいたことに深く敬意を申し上げるとともに本当に感謝しています。
また住宅被害を受けながら不眠不休状態で災害対応支援業務をおこなっている区職員もいます。私を先頭に区の職員は全力でこの度の災害に対応していますが、多くの区民の皆さまのご不安に対応しきれていない点は、本当に申し訳ございません。
これまでご不便をおかけしていたライフラインである水道本管、下水道本管、ガス本管については仮復旧まで行いました。
しかしながら、宅地内の配管等の被害により水道、下水等がまだ使えないお宅も多くあります。その地域には臨時給水所や仮設トイレの設置、区内公共施設浴場の無料開放を行いました。申し訳ございませんがまだまだ多くのご不便に対し解決にいたっていない状況です。
住宅被害が多く発生し区民の皆さまがご不安を抱えておられることから(1)住宅支援相談窓口の設置 (2)保健師の個別訪問 (3)心身の健康相談電話を健康福祉課に設置しています。また、(4)災害支援・相談に関する総合窓口を西区役所隣の健康センター棟に開設する予定です。
今後の被災者支援についてお話します。
災害救助法に基づく支援(初動時の支援)
特定非常災害法に基づく支援(初動時の支援)
被災者生活再建支援法に基づく支援(応急・復旧時の支援)
激甚災害法に基づく支援(復旧・復興段階の支援)
順次、法令に基づき対応していきます。しかしながら、上記1から4の制度は全国に適用できるように最大公約数的な支援内容であるため、別途西区特有の被害に応じた支援制度も創設する必要があると考えています。
この点については本庁を通じて、国・県に働きかけを行い、既存の支援制度では行うことのできない復興支援対策を補完するきめ細かな事業に取り組んでいきます。
最後に、60年前に震度5だった新潟地震は中央区、東区を中心に甚大な被害がありました。その後の都市化の進展により特に大きく発展した西区ですが、今回の震度5強の地震により残念ながら多くの被害が発生しました。
現時点では人命を優先した支援を行っておりますが次のステップとして応急・復旧に向けて取り組んでいきます。
さらなるステップアップである復興段階においては、区民の皆さまが希望を失うことがないように、これまで以上に災害に強いまちづくりの実現に向けて取り組んでいきます。西区の今後の復興に向けて区民皆さまのご理解とご協力をお願いするとともに、ご意見を大切にし、尊重しながら西区のさらなる発展に向けて取り組みます。
区民の皆さまのご理解、ご協力により共に築き上げてきた「安心・安全で快適に暮らせるまち」をこれまで以上に感じてもらえる復興を目指して区職員一同懸命に取り組んでまいります。
令和6年1月13日
新潟市西区長 水野 利数