北区意見交換
最終更新日:2021年1月6日
新型コロナ関連 | 新潟市の医療体制について | |
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聴覚障がい者への配慮について | ||
その他 | 新潟中央環状道路の整備計画について | |
コミュニティバス廃止に伴う、光晴中学校生の交通手段について | ||
松浜海岸の浸食について | ||
北区全土が一目で見られるハザードマップの作成について | ||
新潟市の高齢者支援策について |
質問1
新潟市の医療体制について
発言者
新型コロナウイルス感染対策ということで、新潟市はドライブスルーによるPCR検査を率先して導入し、連携を取られて大変良かった。現在医療体制もかなり整理できているかとは思う。そこで、説明の中で新潟県内に450床確保してあるということだが、新潟市内で開業している協力病院や受け入れの病院が幾つくらいあるのか。県全体でどの程度の体制になっているのかということをお聞きしたい。
市長
新潟県内で現在450床確保しているということを、新潟県から公表させていただいている。なお、新潟市が何床ということは、もちろん皆さん関心があることだと思うが、新潟県としては、その全域の中で医療体制を確保したいということである。例えば、今回の新潟市においても、クラスターが発生したが、感染者が70歳から90歳までの高齢者の皆さんで、なおかつケアが必要であるということで、新潟市の枠を越えて、市外の医療機関にも受け入れていただいている。そういう県の立場からすると、新型コロナウイルスが増えた場合には全域で対応したいという意思があると思っている。皆さんに具体的な数字が申し上げられないので、新潟県の中の新潟市の人口で想像していただけるとありがたいと思っている。もう少し細かい話については、保健衛生部長からお答えする。
保健衛生部長
皆さまには、新型コロナウイルス感染症の対策にしっかり取り組んでいただいており、感謝申し上げる。
今の病床数だが、県全体で約450床、それにプラスして宿泊型の療養施設ということで、ホテルを借り切って対応をしている。これまでだと一旦は皆さんに必ず入院をしていただいて、症状が落ち着いて、もう特に治療の必要はないがウイルスが体内から発出しないという期間まではもうしばらく療養が必要だ、という方にホテルに移っていただいてきた。今後、患者さんの数が増えたときには、医療ニーズの軽症な方、あるいは無症状の方には、最初からホテルで療養していただくということも始めていく予定である。新潟において、感染症になったが、入院もできない、どこにも行けないということは起こっていない。その辺りはまずは安心とまではいかないがご心配いただかなくてもいいような状態である。
発言者
受け入れの病院数はどのくらいか。おそらく、4、50くらいあるかと思うが。
保健衛生部長
病院についても公表されていない。市民病院や、例えばこの近くだと県立新発田病院といったところは、感染症の指定病院なので公表されているが、そのほかに受け入れ可能な病院というのは公表されていない。全体合わせて病床数、ベッド数については450床確保されている。
質問2
聴覚障がい者への配慮について
発言者
新型コロナウイルス感染症が流行しているが、聴覚障がい者の感染は、今はない状態である。しかし、もし感染した場合、どういう方法で手話通訳をするのか。聴覚障がい者は手話通訳が必要なので、一緒に同行して行くということは、通訳にも感染するリスクがあるので非常に困る。市役所にタブレットのようなものを置いてリモートで、手話通訳の準備などをしてほしいと思っている。
また、資料の中で、感染した場合の保健所への電話での連絡方法が記載されているが、私たちは聞こえないので電話することが難しい。そういうときにどういう方法がいいのか検討してほしい。
最後に、新しい北区役所が建設中だが、庁舎の中に障がい者用に、例えば、視覚障がいの場合だと点字ブロック、身体障がい者の場合は車いすのスロープなどがある。しかし、聴覚障がい者の場合は、何もない。本当に必要な情報保障のみ。例えば、何か災害が起きた場合、またコロナウイルスが広がった場合、注意の情報があっても、私たちは聞こえない。市役所に文字が出る案内が見えるところにあれば、聴覚障がい者も安心して行くことができると思う。電光掲示板みたいなものがあったらいいと思う。よろしくお願いしたい。
市長
まずは私たち自身が感染しない、感染させない、一人一人が感染症対策に取り組んでいただくよう、お願いしたいと思っている。また、冬になり、コロナウイルスとインフルエンザが同じような症状で、どちらに感染したのか分からないということで、今、新潟市内の450軒くらいあるかかりつけ医の約3分の1が、連絡をすると相談などの対応をしてくれるようになっている。直接、かかりつけ医のほうに行かないで、まずは電話でお願いをしていただきたいと思っている。
また、感染した場合は、保健所から連絡がいくので、保健所のお願いに対して対応してもらいたいと思っている。感染すれば、濃厚接触者を追跡して、確認し、それ以上広げないような対策を行っている。
私が一月に1回か2回、記者会見を開くのだが、その際にも手話通訳の方に、わきにいてもらうようになったのだが、またご意見もふまえて、今後、皆さんへどういう形であると情報がうまく伝わるかという点について、検討していきたいと思っている。
保健衛生部長
保健所に相談窓口を設けているが、電話のほかにファックスでの相談受付の番号がある。11月1日号の市報で特集をお出ししたが、ファックス番号025-246-5672、こちらにまずはファックスでご相談いただきたい。そして、受診に関して、手話通訳の方にご同行いただけるような病院については、ご相談に応じ、また利用に応じてご案内させていただきたいと思う。
区長
新しい庁舎を現在、建設中である。年が明けて2月にスタートすることになるが、基本的にはユニバーサルデザインということで、スロープや、点字等の準備をしているところだ。今、お話しいただいた視覚で確認したいというところで、電光掲示板だとか、どういったものがあるのかという点は、今後また内部で検討して、より皆さまに安心して使っていただける区役所になるよう、努めていきたいと思うので、またご意見などいただければありがたいと思う。
質問3
新潟中央環状道路の整備計画について
発言者
新潟中央環状道路の整備計画について、中原市長よりご決断をいただきたい。
この件で、昨年9月の市議会で、平松議員より質問があったが、大阿賀橋から浦木工区までの約4キロメートルのうち、中ほどの1キロメートルあまりの区間は、新潟大外環状道路となるため、平成11年度新潟県旧豊栄市土地改良区地権者間で合意した県営のほ場整備事業の整備区域からは除外して整備されている。衛星写真を見れば一目瞭然である。
さて、新潟県から引き継がれたはずの道路計画ルートは、平成26年度、地元地権者はもとより、周辺自治会などにも何ら説明もなく、当初計画ルート区間から現道区間に変更されていた。地元関係者は、最近の交通渋滞の頻発とも相まって、大いに憤慨激怒している。総延長45キロメートルの中央環状道路は、物流や日常の利便性の向上につながり、災害時の緊急輸送道路ともなるいわゆる新潟市の大動脈だ。行政組織内でのボタンの掛け違いをもとに戻せるのは市長である中原市長のほかにはいない。地域関係者には心配をかけたので、早急に当初計画に戻し、予算づけをすると、政治家である中原市長のご英断を切にお願いしたい。
今、計画している道路がいかにおかしな道路であるか、直にご覧いただくよう重ねてお願いしたい。
市長
大変ご心配をしていただいており、申し訳なく思う。まず少し話が長くなるが、この新潟中央環状線は、東港から幾つかの区を通って、角田までつながる45キロメートルの新潟市の拠点性を高めるための幹線道路であるということで整備させていただいている。整備をしないで現道のまま使うものがあるが、45キロの残りが23キロ。そのうち、18.5キロが整備中である。この整備中の区間に非常に時間がかかっている。なぜならば、一つは、資材や人件費の高騰が昨今、進んでおり、大変お金がかかっているということと、そしてまた45キロにもわたるので、川があって橋を架けなければならないところが何カ所かあり、技術的に難しいということで、時間とお金がかかっているというところだ。
私としては、できるだけ箇所箇所で早く事業効果が出るようにということで、指示を出しているところである。そうしたことになると、現在、工事を進めているところを最優先に整備をしていくことになるので、今、ご指摘いただいた協議会ルートはいつなのかということについては、申し訳ないが現段階においてはお示しすることができない。なお、協議会ルートについては、もちろん尊重させていただきたいと思っているし、このルートをもとに整備を進めていくという方向性については変わりない。まずは、先ほど言ったように、現道をつないで、そして現道のところにうまく通行できないような箇所があるようなので、そこのところをまずはしっかりと改善して、そして現道と新しい整備中の道路をしっかりつないでいく。そのうえで、最後の答えになるが、協議会ルートについては尊重させていただき、そこのルートを基に今後、整備を進めさせていただきたいと思っている。
発言者
一点だけ。阿賀野川の向こうの亀田地区と豊栄地区のほうは、どんどん整備が進んでいる。先ほど、私が言った大阿賀橋から浦木工区までの4キロメートル区間だけが現道である。そうすると、交通量が相当増えている。それを現状道路でやるということは、何としても私たちにとってはやめてもらいたい。要は、当初ルートでいくのだという大方針を示してもらいたい。示していただいて、その過渡的な部分はどうするか、とにかく応急的には今、交通量がどんどん増えているので、そこに対する緊急の対応は早急に進めてもらいたい。当初ルートをはっきり決めてもらいたいということ、直近の交通渋滞に対しては現実的な対応を早急にやってもらいたいということの2点をお願いする。
質問4
コミュニティバス廃止に伴う、光晴中学校生の交通手段について
発言者
光晴中学校の生徒の冬期間における通学バス、スクールバスの存続についてのお願いである。平成5年4月に開校した北区の光晴中学校の生徒で、現在、遠方から通ってきている子どもたちは、自転車通学が許可されている。この生徒は、現在、各コミセンに配置されているコミュニティバスを12月から3月までの冬期間だけスクールバスとして利用している。このコミュニティバスが、令和4年の3月をもって老朽化のために廃止となり、利用できなくなる。このために、光晴中学校のスクールバスがなくなり、このスクールバスが利用できなくなることによって、当該地区の子どもたちが光晴中学に通う交通手段がなくなってしまう。光晴中学校の冬期間のスクールバスの存続を行政の立場として、ぜひ切にお願いしたい。
市長
このコミュニティバスが旧豊栄市の時代から柔軟な対応をしていただいてきたのかなと、お話を聞いて感じた。活動の活性化や、自主意識の醸成を図るために、平成12年度にこのコミュニティバスが導入されて、合併のときに調整がなされたようだが、今回、20年が経過して、老朽化したということで、安全性の問題から、バスのほうは一旦終わりということにならざるを得ないと思っているところである。今後の対応については、区役所において、代替方法をしっかり検討してほしいと思っている。
区長
少しだけ補足させていただく。令和2年の2月、皆さまのほうにコミュニティバスが令和3年度末をもって終了するということを各コミュニティ協議会にお話をさせていただいた。光晴中学の子どもたちの安全な登校ということで、コミュニティバスを有効に活用していただいていたというところは私も聞いている。10月30日に、保護者の会の総会があったかと思う。そちらに教育支援センター、区の職員が伺い、いろいろお話を聞いた。以前、使っていた通学バスの補助金制度等もあるので、それらの検討も含めて、今後、どうしていくのか。あと1年残っているので、その中で一緒に考えていきたいと思っている。
質問5
松浜海岸の浸食について
発言者
松浜海岸の浸食について、お話をさせていただきたい。これは私ども、松浜自治振興会で、毎年、要望させていただいている。この要望について、区長はじめ、担当課長から精力的に取り組んでいただいていることには感謝している。それでもいろいろと条件があって、進捗していない。松浜には松浜漁港があるので、漁業組合との絡みもあって、この浸食問題が進まないのかどうか分からないが、昨今の地域の皆さんの不安に関するお叱りが頻繁に来るようになった。確かにレベルの高い要望かと思うので、一度、権限を持っている中原市長から直接国のほうに要望していただきたい。ぜひそういうことが可能かどうかということを市長にお聞きしたい。
あわせて、一度、この現場を市長から見ていただくことも希望したいと思っている。
市長
新潟は、日本海側に面しており、海岸線が大変長く、また太平洋側と違って、冬はとにかく波が強くて、そうしたことからも昨今、海岸浸食、海岸決壊がある。白砂青松で砂浜がずっと続いているような、かつての景色が全くなくなってしまうような現状が、新潟市内の各地域に生じている。私が知っている限りでも、西蒲区の角田地区も浜茶屋が建てられないくらい、また四ツ郷屋、内野、松浜地区も同様である。そして新潟市として最も大きなものが新潟海岸ということで、国が直轄で乗り出しているが、来年度でこの事業が終わり、国から県に海岸の管理を返すというような状況だ。この海岸線を管理しているのは国と県ということになるが、今後とも浸食の状況を見せていただきながら、私どもも皆さんと協力しながら県や国に対して引き続き要望していきたいと思う。
質問6
北区全土が一目で見られるハザードマップの作成について
発言者
ハザードマップについてのお願いである。市が作成した洪水などのハザードマップは、中学校単位となっているが、北区全体がひと目で見られるハザードマップの作成をお願いしたい。理由としては、北区内でも農業、商業をはじめ、各分野のリーダーの方がいるわけだが、そういうリーダーの皆さんが災害対応を考えるときに、中学校区単位のハザードマップを八つも広げてみているというわけにいかないので、ひと目で見られ、区全体を俯瞰できるハザードマップが必要だろうと思う。
それと我々の普段の生活の中で、子ども、孫の高校や大学の通学、それから仕事をしている人たちの通勤経路ということを考えても、中学校区のハザードマップでは、家族での話し合いすらできない。
また、行政は、コロナウイルスの関係で、災害時は避難所だけでなくて、安全な知人、親戚宅などに避難も検討しようと呼びかけている。隣の阿賀野市のハザードマップを持っているが、北区よりも阿賀野市のほうが面積は広いにも関わらず、それでもひと目で見られるようなハザードマップを作った。ぜひ区全体をひと目で確認できるハザードマップを作成していただきたいというお願いである。
市長
日ごろから地域の防災活動また防災対策にご協力をいただき、大変感謝している。お話しいただいた、新潟市の総合ハザードマップだが、市内56の中学校区単位で作成し、洪水や土砂災害、浸水などの災害種別ごとのハザードマップを平成30年に作成し、全戸配布をさせていただいた。これは非常に細かい色分けで示されていて、見やすさと利便性を考えて作ったものであると私も市長に就任して聞かせていただいたところである。現在、コロナ禍の分散避難ということで、避難所にたくさん避難者が押し寄せると三密になるので、そうした時に避難所だけではなくて、ほかにご自宅の2階や、友人、親戚の家も考えておいてほしいということを新潟市からお願いし、市民の皆さんにご協力いただいている。このたびのご意見は、ご自分の住む地域だけではなくて、もう少し広くハザードマップを広く捉えることによって、そうしたことをしっかりと踏まえることができるということで、大切な問題であると思っている。今後、我々も研究していきたいと思っている。
区長
北区では昨年から区づくり事業として地域防災に取り組んでいる。内容は防災士、防災のリーダーの育成ということでさまざまな取り組みをしているが、今年度は、北区内五つの大きな河川のハザードマップデータの作成に取り組んでいる。今はデータだが、今後、北区全体のハザードマップを紙にして皆さまに配布することが地域活動の一助になるということであれば、これから検討していきたいと思っている。日ごろから、地域の防災活動に取り組んでいただいて、本当にありがたい。引き続き、ご意見などあればいただけたらありがたい。
質問7
新潟市の高齢者支援策について
発言者
高齢者対策についてお聞きしたい。今回のコロナの影響で、外に出ることも少なく、地域のサロンも閉鎖、区長と語る会も自治会長だけに限られ、非常に閉鎖された中で高齢者はいろいろ困難に遭遇している。北区の高齢化が非常に早いので、今回、私は、そういうことに対するお考えをお聞きしたい。高齢化と少子化が同時進行しており、政府からも自助、共助、公助などということが言われている。私の友だちも高齢者がけっこういるので、自費で体育館の体操に行ったり、ヨガに行ったりし、自分の体作りに取り組んでいるが、市のトップとして市長は、高齢に向かっていく私たちに対して、どのような施策の構想を持っているのかお聞きしたい。新潟市は、日本海側唯一の政令市でもあるにもかかわらず、現状が皆無であるということは非常にショックだなと思いながら見ている。地域のサロンで8月ごろ、認知症にかかった方が、嘉山の橋を渡って安田ヨーグルトの辺りまで歩いていったところ、親切な若い人に車に乗せてもらって自宅まで帰ってきたという話もあった。そういう高齢者の対策について、自助でやっている人も多いが、市長の構想とか、計画などがあったらお聞きしたい。
市長
先日、新潟県の人口も220万人になったということで、どんどん人口が減少している。また、県都である新潟市においても人口が減少しているような状況の中、一方で当然、高齢になる方々も増えていくような状況であり、高齢になる皆さんから、この新潟市において、元気にいきいきと生活をしていただくということが大きな目標である。そうした中で、地域包括ケアシステムの構築や、助け合いの仕組みづくりなど、お互いが助け合いながら地域で生活をしていくような取り組みを進めているところである。
また、新型コロナウイルス感染症が発生している中で、先ほど、お話しいただいたようなさまざまな社会活動も自粛をせざるを得ないような状況、また、実施したとしても、高齢者の方は重症化しやすいということで、新型コロナウイルスを恐れ、心配をされながら生活をしているというような状況であり、大変私も申し訳ない気持ちである。どのように皆さんが過ごされているのかなということで、心配をしているところでもある。感染が緩やかなときに何らかのことを実施して、皆さんと意見交換をしてみたいと思うのだが、そう思っているうちに感染が広がって、思うままにできないような状況で、皆さんも不安でご心配な点が多々あろうかと思う。私どもも、感染状況がめまぐるしく変化して、「こういうタイミングでこういうことを皆さんにお伝えしたい」ということも、十分に伝わっていないと思うが、今後ともしっかりとそうした状況を見て、皆さんと協力しながらコロナ禍の困難ということを乗り越えて、そして新潟市が高齢の方にも、そしてあらゆる世代の皆さんにも安心安全に生活できるように努力していきたいと思う。
区長
先ほど、認知症気味の方のお話があったが、北区では区づくり事業で平成29年から高齢の方たちに対して、もの忘れ健診を医師会の皆さまのご協力を受けながら取り組んでいるところである。さまざまな取り組みを区のほうでもやっていきたいと思っているので、お声を聞かせていただきたいと思う。
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