西区意見交換
最終更新日:2020年12月18日
新型コロナ関連 | マスク着用における教育委員会の方針について | |
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感染経路の把握について | ||
新型コロナウイルスに関する情報について | ||
(4) | 子どものマスク着用状況について | |
その他 | 新潟中央環状道路の整備をよりスピーディーに進めてほしい | |
佐潟の自然環境と洋上風力発電について | ||
洋上風力発電の低周波被害について |
質問1
マスク着用における教育委員会の方針について
発言者
私どもの近隣は高齢者もたくさんいるので、町を歩いているときに皆さんは外でもマスクをしている。最初のときはマスクをしながらマラソンしている人もいた。そういう中で、児童生徒はマスクをしなくてもいいのだということを聞いた。要するに、通学するときにマスクは要らないということ。子どもの育成か何かでそれがあるのかは分からないが、たしか校舎の中でもマスクは着けさせていない。その辺、行政側の考え方が違うのだろうかと、私は本当に疑問に思った。校長先生に聞いたのだが、そういう方針はない、マスクは着けなくていいという回答だった。若いからうつらないということなのである。それは、年寄りたちに失礼ではないかと言った。どうして教育委員会と私ども一般市民の方向がかみ合っていないのか。そこをお聞きしたい。
市長
私が記憶している限りでは、教育委員会と新潟市の考え方や行動が違うということはまずないと思う。
夏の時期、子どもがマスクをして通学したりして、段々暑くなってきているので、それによって健康被害を起こすよりは、そうなる前にマスクを外すような対応をとるようにという、文部科学省からも話が出たし、そういう対応を見てそのようにお感じになったのではないかと思うが、基本的には学校現場においても、市においても変わらないので、今後とも教育委員会と連携しながら取り組んでいきたいと思っている。
質問2
感染経路の把握について
発言者
東京都の感染者があれだけ急激に増えているのは、感染経路不明者が相当増えているからではないかと思う。したがって、今回の西区のクラスター発生の件も、爆発的に感染者が出たと思うが、今回の場合は感染経路が明確になっているのか、また、新潟市全体で今も感染経路を追及できない方がまだ相当数いるのか。その数によっては、感染者が増えていく傾向がこれからも続くのではないかと思う。それで、今日の東京都知事の話の中では、家庭内感染がものすごく増えているということで、家庭内感染が増えるということは、高齢者の感染者が増えてきているということを言っていた。
新潟市は、今回の件を含めて、そういう点ではどのような状況なのか。これは感染経路が大体明確になっているから心配ないものなのか。何せ実態が見えない、得体の知れないものが漂っていることになると、我々もそんなに今回のところと遠くはない地域なので、非常にあせっているというか、私も高齢者の一人なので心配している。入所している人が動き回ることはできないはずなので、経路自体がつかめていると。だから安心してくださいということなのか、それがはっきりしないので一層気をつけてくれということの啓蒙になってしまうのか。また、新潟市全体ではそういう感染経路不明者の把握ができたのかどうか教えていただきたい。
保健衛生部長
夏以降、秋にかけて、それほど大勢の方の感染数はなかったのだが、だんだんと感染者の数が増えてきた頃の経路については、圧倒的に東京や関西など感染が非常に急増しているところに出張などで出かけて、帰ってきて、その方が陽性になったというものが多かった。新潟においては、そういった感染拡大地から持ち込まれたというのが感染経路だろうというケースがほとんどだった。それで、今回の場合については、今のところはまだ経路が不明である。ただ、100人近くいらっしゃる施設の職員の中で、もしかすると一旦陽性になってすでに治ってしまっている方がいらっしゃる可能性もある。どこから、確実にどの方が持ち込んだかということは今、これから明確に絞るということは難しいと考えている。ただ、私たちの一番大きな使命というのは、ここから絶対に広げないということが一番大切なことだと思っているので、もちろん、感染経路を調べるということもするのだが、ここから家族、またその先、二次感染、三次感染させないということに注力をしているところ。
また、施設での感染が広がったが、新型コロナウイルス感染症は結核などと違って空気中にウイルスが単独で漂っていくというものではないし、施設の壁を越えて外に出ていくということもないので、今回、かなり搬送のために救急車など物々しい感じとなり、周辺の方にはご迷惑と、またご不安を抱かれたかと思うが、そこから脇の道路を歩いているだけで感染するということは全くないので、これまでどおりの感染対策をして生活していただきたいと思う。
質問3
新型コロナウイルスに関する情報について
発言者
新型コロナウイルスはインフルエンザと同じようなものだという情報は、本当なのか、特にお年寄りは心配している。ドクターは、要はインフルエンザと同じで、インフルエンザのほうがかえって亡くなられる方が多いのだから心配するなと、そこまで言ってくださっている。しかし、今の新型コロナウイルス感染症の関係ははたして本当にそうなのか、全く分からない。その辺をもう少し勇気づけるような何か、指導というまでもないのだが、ケアというか、そういうものができないものか。
実際、今回のようなクラスターが発生した施設は本当に厳重になっており、面会は行っていない。私も行かなければならないところはあるのだが、全部隔離されている。だから入所者から発生したなんて誰も思わない。それは今、一生懸命保健所が頑張ってくださっていると聞いているので、新潟市はもうすぐ抑えられるのだろうと思っている。ただ、そういうプロセスというか、今、新潟はこうなっているのだと、こういうことで抑えているのだから、あまり騒がないでくださいというような何かメッセージをもらえないだろうかということをお聞きしたい。
実際、お年寄りは非常に心配して、マスクをきちんと着けているのだが、若い人たちは守っていない。その辺のギャップがすごくあると思っている。
保健衛生部長
まず、確かにインフルエンザで亡くなられる方の数のほうがずっと多いというのは事実。ただ、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が決定的に違うのは、インフルエンザは熱が出たな、だるいなと、38度になってしまったと思ってから休めば人にうつさない。それというのは、熱が出た日、あるいは熱が出た翌日辺りが人に感染させるウイルスが最大になるといわれているからである。ところが、新型コロナウイルス感染症は、熱が出たな、だるいなと思う2日前からすでに人に感染させる力をウイルスが持っているということが決定的に違う。そのため、常にマスクをお願いします、手洗いをお願いしますと言っているのは、本人の自覚がなくても、もしかするとすでに感染しているかもしれないという中で、熱が出るなどそういうことにかかわらずマスクの着用をお願いしていただいているもの。ただ、屋外で歩いているときなどは、室内に比べると非常に感染のリスクが少ないと言われている。また、夏にとても気温が上がっているにもかかわらず、例えば、マスクをして体育の授業をしたとか、そういったときに子どもも熱中症になってしまったというケースが多く報告されて、この夏からは屋外での通学のとても暑いときや、体育の授業でグラウンドに出て行う活動など、そういうときにはマスクを外してもいいという通知が文部科学省から出ていて、学校によっては気温などそういったものを測りながら学校の中でもマスクを取って活動するということを実施したところもあると聞いている。
質問4
子どものマスク着用状況について
発言者
子どものマスク着用についてだが、毎日、見守り隊で子どもを学校まで誘導している中で、全員がマスクを着用している。そして、学校に聞いたわけではないが、子どもに聞いたところ、授業中はマスクをしているが、体育をするときは外しているということで、これは特定の小学校だけでないと思う。そういう意味では、子どもはしっかりとマスクを着用しているので、伝えさせてもらう。
質問5
新潟中央環状道路の整備をよりスピーディーに進めてほしい
発言者
新潟中央環状道路の中ノ口工区が来年3月で竣工されると聞いている。竣工すると、南区の8号線から中ノ口川大橋を経由して、その先のみどりと森の運動公園、黒埼南小学校を経由して、亀貝、そして西区役所に向かってくるという縦軸の道路が貫通する。それに関連して、交通量もかなり増えるのではないかと想定している。いろいろ予算をつけていただいて、黒鳥バイパスの整備促進が少しずつ進んでいるが、この開通に合わせて、少しピッチを上げていただけないものか。
私どもの地域は拠点化の外れにあり、公共交通機関過疎の地域なので、せめて道路問題についてはしっかりと整備してほしいという地域なので、よろしくお願いしたい。
市長
まず、新潟中央環状線の整備に当たり、黒埼地区の皆さまからは建設促進にこれまで長い間ご協力いただき、大変ありがたく思っている。
後ほど区長から説明させていただくが、新潟中央環状線は橋のところ、川のところ、黒埼地内においても工事をやらせていただいているが、そういう難箇所、予算がかかる地域がいくつかある。おっしゃるように、新潟中央環状線は整備を進めて1日も早く新潟東港まで竣工したい。また、角田まで通じるわけだが、そういったところの見通しもまだ立っていないという状況の中で、中ノ口川のお話もいただいており、早く道路としての効果を発現させたい、部分的にでも出したいとは思っている。しかし、今申し上げたように、工事の難箇所と、それに伴って財源が必要であることから整備が大変遅れている状況。
今、私ができるだけこうしたいと思っているのは、部分的にでも、できるだけ早く道路が通じるような形で、道路の効果を出してほしいということを指示しているところである。
区長
黒鳥バイパスは、国道116号亀貝インターから南側へ向かい、主要地方道新潟寺泊線と交差するT字交差点から三条方面に黒鳥地区を迂回するバイパスルートである。
黒鳥バイパス北側と南側の2工区は、まずは北側工区を優先して整備している。これまで現地の測量や道路の設計を終え、今年度は主に用地測量を実施しているところ。来年度、北側工区すべての用地買収を予定しているところだが、新型コロナウイルス感染症の関係で来年の税収が厳しいという状況もある。しかし、私どもとしては用地買収の予定に向けてしっかりと折衝しているところなので、その辺のところはご理解いただければと思う。
質問6
佐潟の自然環境と洋上風力発電について
発言者
佐潟では、平成29年から蓮が激減し、この3年下潟で、全く蓮が咲いていない。先月、水門周辺の出口よりも高いところまでたまってしまった泥を、環境政策課の事業として2トン撤去していただいた。しかし、2トンでは足りないというのが地元の気持ちである。蓮が咲かない理由はいくつも考えられていて、水門から水の流れが悪いことのほかに水位の管理や水質のことなどいろいろあるが、これから蓮の新芽を食べ尽くす外来種、アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメなどの対策も必要になってくるかと思う。地元も頑張るので、引き続き支援をよろしくお願いしたい。
それに関連し、現在、佐潟にはハクチョウ4,700羽、カモは1万羽ほど来ている。新潟平野は日本列島の中でも有数の越冬地、約4割の鳥が越後平野で過ごしているのではないかといわれているような場所である。それで、越前浜から五十嵐浜までが洋上風力発電の候補地となっているが、鳥や海の生き物に及ぼす影響は計り知れない。鳥が風車に巻き込まれるバードストライクの問題もあるし、渡りのルートを人間の都合で変更させるということにもなり、渡り鳥に必ず影響があると思われる。万が一にも蓮の咲かない、ハクチョウも来ない、そんな未来の佐潟を子どもたちに残してはいけないと考えている。洋上風力発電はそもそも低周波音による健康被害、持続不可能な大型設備など、デメリットも大きいことは明らかで、前のめりな建設ありきの県の研究会とは別に、住民、市民感覚の勉強会を期待する。
今はエコだともてはやされているが、これが10年後、20年後に風車はだめになってしまうわけで、こんなものを残して新潟のイメージがどのようになっていくのだろうか。私は新潟が魅力的なものになったとしても、結局、新潟の海は電磁波が飛んでいるから危ない、近づかないほうがいいとか、そのようなことになったらどうしようかと思っている。
区長
佐潟については、11月13日の時点ではコハクチョウなどハクチョウ類が4,739羽、そしてその他ではマガモが8,936羽など、ハクチョウ以外では約1万2,000羽弱の鳥類が飛来している。合計で1万7,000羽弱の鳥類が飛来しているということで、佐潟というのはコハクチョウをはじめとする渡り鳥の越冬地として、近年では2万羽を超えるガン、カモ類が観察されているという、非常に貴重なものであると私も思っている。
洋上風力との関係だが、佐潟周辺は国指定の鳥獣保護区域であり、鳥類の生息環境の保全に県でも努めていくこととなっている。洋上風力による生態系への影響については、さまざまな観点で考慮する必要がある。洋上風力の実施においては、事業者が法律に基づいて環境アセスメントを行う中で、野鳥の飛行経路ですとか生息の状況など、しっかりと事前調査を行ったうえで影響を考慮するよう求めていく。
また、設置後の状況についても、当然、検証していく必要があるので、調査し、鳥類に配慮した適切な管理をするよう、求めていきたいと考えている。
市長
潟はやはり新潟の財産で、当時の秋篠宮同妃両殿下が来られたときにも、潟の話をさせていただいた。皆さんから佐潟、ハクチョウ、蓮を大事に考えていただいて大変ありがたく思っている。
風力発電については、今、区長が申し上げたところであるが、メリットとデメリットと両方ある。また、原子力発電所だけではなく、国全体として再生可能エネルギーを主要電源にしようということで、さまざまな取り組みが進められていると思っている。今いただいたご意見、影響がどのような形であるのかということも真剣に勉強会の中で考えるように指示をしておきたいと思う。
質問7
洋上風力発電の低周波被害について
発言者
洋上風力については、風力が回ったときに低周波についての被害や影響があるという。それに対しての被害の報告がほかの国では出ているようなのだが、そのことについてはどう考えているか。
区長
洋上風力についてはメリット、デメリットというものは当然ある。メリットでお話しすれば、再生可能エネルギーの拡大や電力の地産地消など、また経済の面でもメリットがある。
また、デメリットというご意見の中には騒音、低周波などといったものも指摘されている話もお聞きしている。私どもとしては、地域の将来がどうあるべきかということは、事業所の説明なども通じてメリット、デメリットの両方を確認しながら、また、皆さまと意見交換をしながら一緒に勉強して、事業者に対してお話しできるところはしていきたいと思うし、環境アセスメントとかそういった調査もあるので、そういった中でもしっかりとものを言っていきたいと思っている。
発言者
メリットが経済効果、デメリットが体に被害がある。お金を稼いでみんなが不健康になって、そんな地域になっていいのかなと思っている。結局、お金を稼いでもみんなが不健康になったら、それが何十キロに及ぶので、海岸に住んでいる人たちだけの話ではなく、内陸の人にも行くかもしれないし、影響が計り知れない。それらを防ぐこと。また、1機2機建てるのだったらまだ分かるのだが、すごい数を建てると聞く。本当にこの先、きちんと考えているのかと思う。環境アセスメントというが、環境アセスメントで許可が出たからといって人体に被害がないわけではないと思う。
区長
私が申し上げたのは、決して経済、メリットを優先するということではないので、そういう指摘がされている中で、その点を今後も調査の中で本当に人体に影響があるのかどうか、それをはっきり説明できなければいけないし、またそれに対して、言うべきことはしていきたい、また、勉強していかなければいけないと申し上げたつもりで、経済を優先して人体への影響を無視しているということは決してないので、そのところはご理解いただきたい。
発言者
研究されてきちんと分かったら建てるのか。それとも分からないうちに建ち始めるのか。
市長
まだそういう段階にまでは至っていないので、事業者や、地域住民の皆さんと、そして新潟市もそこの間に立って、今、勉強会を進めさせていただいている。例えば、村上市・胎内市沖は候補地になっているが、新潟市の五十嵐から越前浜にかけてはまだそこの段階には至っていない。そこでしっかりと確認が取れたら次の段階に進むという状況になっていると思っている。
ご指摘いただいた洋上風力発電が建ったときの低周波や電磁波が、どのような影響があるかについては、専門家の皆さまから検討していただかないと恐らく分からないことだと思うので、そうしたことも含めて、勉強会で検討していくようにお話をさせていただく。
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