6 広間
最終更新日:2020年2月14日
広間
味方組8か村の庄屋たちが会合をした場所です。広さが28畳、天井の高さが4.8メートルあります。天井の下は梁と桁でキの字に組まれています。また小壁は土壁で、建具は3方向を板戸としています。柱の間を太い差鴨居でつないでおり、全体として木と土で囲われた空間です。こうした特徴は、新潟地方の農村住居のチャノマに共通するものです。また、表門に近い縁側を使って裁判が行われていました。
広間 三の間境の板戸
広間の板戸の幅は5尺2寸(157センチメートル)で、杉の一枚板を使い、木目をみがき出しています。その縁には花櫚の木材が用いられています。また、敷居は桜です。溝には樫の敷目板を埋め込んでいます。
広間 正面の濡れ縁
普段は格子で囲われています。沓脱石と手水鉢の石台があることからわかるように、特別な場合に出入りしました。江戸時代に大庄屋を務めていたときには、ここで裁判が行われていました。また、大正3年(1914)に、13代・笹川策次郎氏の長女が嫁いだ際には、広間の濡れ縁から、家人が籠に乗って出立しました。
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