マルバマンサク
最終更新日:2016年6月30日
マルバマンサク(丸葉満作)
科名:マンサク科
生活形:落葉広葉樹
高さによる木の格付け:小高木(5~10m)、幹を立て森林の中層に枝を張ります。
開花期:3月
解説:まだ周りの木が冬姿をしている三月の始め、いち早く4枚の黄色の花びらを開きます。雪に閉ざされていた里山に真っ先に花を咲かせ、春の到来を告げるのでマンサク(先ず咲く)と名付けられました。
観察ポイント・エリア:日当たりのよい遊歩道脇に点在しています。雪どけの山の道は、まだぬかるので、長靴をはいて春と出会いましょう。
※秋には大豆サイズの実を結び、丸型の葉は鮮やかに黄葉します。
樹木の季節現象「その19 マルバマンサク」
早春の里山に咲く花「マルバマンサク(丸葉満作)」のお話です。3月の始め、まだ冷たい風が吹くころ、公園などにあるサクラのつぼみが、ようやくふくらんできますね。ところが里山では、多くの木が芽を固く閉ざして冬姿のままです。
そんな中で、小枝の先に点々と紙細工のような花をゆらせている木に出会います。
春先の里山でマルバマンサクは、まわりのどの木よりも早くに花を開きます。春を運んでくる花として、昔から親しまれているのです。その名の「マンサク」は、まず咲くからつけられたと言われています。赤紫色のがく片に支えられ、黄色の花びらが春風にゆれます。
サクラより一足先に春を運んでくる、マルバマンサクのお話でした。
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