キクイタダキ
最終更新日:2016年6月30日
四季の鳥たち「冬の小鳥たち~キクイタダキ」
キクイタダキ(写真:小林信行さん)
冬のにいつ丘陵では、コナラなどの広葉樹林は、葉を落として寒々としています。一方で針葉樹のスギ林は黒々とし、マツ林がわずかにみどり色をしているようです。スギやマツは森林図鑑にも出ているので見てくださいね。
初夏に美しい声でさえずっていたキビタキやオオルリ、クロツグミなどは、寒い冬をさけて南の暖かいところにわたってしまいました。林の中はとても静かです。にいつ丘陵の鳥は、全部いなくなったのでしょうか。
にいつ丘陵の静かな林の中でも、冬の間針葉樹林などでひっそりと生活している小鳥たちがいます。そして春になると、高い山や北国へ帰って行きます。にいつ丘陵は、野鳥にとって、冬の間多くの種類が生活する場所として、大切な自然環境となっているのですね。
それでは、それらの小鳥たちの中から、キクイタダキを紹介しましょう。
キクイタダキは、厳しい冬をさけて、高い山から標高の低いにいつ丘陵などの林で冬を過ごします。マツやスギなどの針葉樹林を好み、小さな群れを作って、枝や葉の中にかくれている小さなムシなどをとって生活しています。
キクイタダキは、日本で一番小さい鳥で、全長が10センチメートルくらいしかありません。元気に林の中を移動しながら、木の幹や枝などにかくれているムシや、マツの実などを食べているのです。
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