賞状・盾・記念パンフレット
賞状
記念すべき第1回安吾賞の賞状は、安吾の横顔と日本海の波がデザインされた。
野田秀樹さんの賞状には、氏が制作した舞台の原作『桜の森の満開の下』にちなみ桜が、横田滋さん・早紀江さん夫妻の賞状には、めぐみさんを思う心に寄せて日本海を渡る千鳥が添えられた。
記念盾
安吾賞の記念楯はすべて手作りです。素朴な風情が安吾の生きざまに相応しいと考えたからです。
肖像で大切なことは制作者のデッサン力です。その制作者には、当地で最も優れたデッサン力を持つ彫鍛金作家の亀倉康之さんに依頼しました。素材は銅板で彫鍛金の肉彫(ししぼり)という技法を用いてレリーフ状に造形されています。奔放でありながら、安吾の凛とした表情を表出するのに大変苦労したとのことです。
背景板には新潟漆器の『錦塗』を用い、キャプションの蒔絵とともに新潟漆器同業組合に制作を依頼しました。
監修:小磯稔(新潟大学名誉教授)
彫金:亀倉康之(日展会員、日工会理事)