選考委員長・市長コメント
選考委員長コメント
野田 一夫
第一回「安吾賞」の選考を終えて
私のような人間が選考委員長を務める「安吾賞」は、文学賞ではあり得ない。篠田新潟市長によると「安吾的生き方をした人物を顕彰したい」とのことだから、“生き様賞”とでも言うべきだろうか。文筆の人安吾は、好んで時の通説や権威に挑戦した。もっと重要な点は、多くの人々に共感を引き起こさせて通説や権威につきものの“奢り”や“うさんくささ”に一撃をくらわし、時代に新しい風を吹き込んでくれたことだ。「安吾賞」は、国籍・職業・年齢…を問わず、正にそういう生き様を示す人物に贈られる賞である。
新潟市長コメント
篠田 昭
挑戦者を応援する都市
第1回目の「安吾賞」に選ばれた野田秀樹さんは、自分の劇団を人気絶頂の時期に解散し、英国に留学するなど、常に現状に満足せず、先を追い求めるという意味で、挑戦者そのものといえる人です。安吾生誕百年・安吾賞元年にまさにふさわしい人と言えます。
「新潟市特別賞」は、新潟市にゆかりの方に贈らせていただく賞で、粘り強い戦いをされている横田滋さん・早紀江さんご夫妻を応援する思いをこめて、この度お贈りすることにいたしました。
新潟市はこれからも「挑戦者を応援する都市」として「安吾賞」を全国に発信していきたいと思います。